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熱狂する大人たちが高知に集結!CLS高知2024初鰹編に参加しました

皆さんどうも、ヌーラボの原田(@yasuhirox)です。

2024年5月19日に高知で開催されたコミュニティの祭典、「CLS高知2024 初鰹編」に参加してきました。前回同様、今回もスポンサーとして参加させていただき、私自身はこれが2度目の参加となります。

今回13回目を迎えるこのイベントでは、「あなたは何をヤリキルのか」というテーマのもと開催されました。

前回同様、あくまでもイベントの中でも印象に残った部分をレポートとして書かせていただきます。※間違っている箇所がありましたらご指摘いただけると助かります。


パネルディスカッション:若手世代がコミュニティを通してやりたいこと

このディスカッションでは、プライムナンバーでコミュニティマネージャーを務める「たいがー」こと北川佳奈さん(@knuna_t)がモデレーターを務め、地元高知でコーヒーショップ「UKIKI COFFEE STAND」を経営する浮木大智さん(@smileydada1996)と、慶應義塾大学の現役大学生、西大河さんがパネリストとして登壇しました。

まず最初のテーマは「コミュニティを知った・入ったきっかけとは?」でした。西さんは、高校1年生の時に自然とコミュニティに入っていたことに気付き、コミュニティを分析していたというエピソードを披露。そのエピソードに場内は驚きと感嘆の声が上がりました。

あらためて、「初めてコミュニティに入った」という自分の記憶をたどっていくと、僕もコミュニティと意識して入っていなかったなと。とにかく「共通の話題で話したい」、「誰かに何かを伝えたい」という欲求から自然と入っていたんだなと思いました。

こうやって、お題をもとに自分と照らし合わせて振り返れるのもCLS高知の良いところですね。

続いて「知らないコミュニティに入るまでの怖さ」というテーマが議論されました。

たしかに新しいコミュニティに飛び込むことには多くの人が不安を感じますからね。経験を積んでいればそのハードルは下がるし、興味のある分野のコミュニティに入ることで、恐怖感は軽減されると話されていました。

結局、コミュニティというのは参加が自由であり、合わなければ次から参加しなければ良いんですよね。

そして、西さんは地域を転々としていたため『地元がない』と感じていたようで、だからこそコミュニティという居場所を自然と求めるようになったとおっしゃっていました。

「コミュニティにおける価値観の差やジェネレーションギャップ」というテーマでは、浮木さんは、商店街での活動を通じて地域の価値観の違いを強く感じた経験を共有。

地域社会との調整の必要性を述べ、そのためにはキーパーソンとの繋がりが重要であると強調していました。

さらに、最後のテーマ「コミュニティのメンバーにやってほしかったこと」では、横の繋がりを強化することの重要性を強調し、「他の人がやっていると自分もやりたくなる」という行動の連鎖が生まれるという意見も出ました。

そして、西さんの内省を重視する姿勢には、多くの参加者が感銘を受けたんじゃないかなと思います。内省を通じて自分を見つめ直しているからこそ、自分の言葉で語れるようになるんでしょうね。

そして、何よりこのセッションで最も会場が沸いたのは、浮木さんが「コミュニティマーケティングの小島さん」と言おうとした際に「コミュニティマーケティングのおじさん」と「ま」を抜いてしまったことです。この瞬間、#コミュニティおじさん が爆誕し、会場は大爆笑に包まれていました。

パネルディスカッション:シン・ヤリキリ伝説

もう一つのセッション「シン・ヤリキリ伝説」では、公開壁打ちが実施されました。この形式は、CMC Meetupでも時折見かけるもので、他人の壁打ちを直接聞ける貴重な体験となりました。

今回のセッションでは、キャントウェイトの平松葉月さんとラルーチェエロンブラの西村遼平さんが壁役を務め、悩みやモヤモヤを聞いてもらう役としてカオナビの坪井さん(@tsubo_yuri)とコラボスタイルの藤井さん(@mayuno_twi)が登壇しました。

カオナビの坪井さんは、年間100回以上のユーザー会を開催していることを紹介し、その活動の多さに驚かされました。

また、藤井さんは2024年6月に開催されるCMC Centralの総監督を務めています。お二人ともCMC Centralでもご登壇されるので、気になる方はこちらから!

お題その1:「ユーザー向けイベントで、現ユーザーの満足度を下げずに、未ユーザーも楽しめる人数比率や工夫は?」

最初のテーマは「ユーザー向けイベントで、現ユーザーの満足度を下げずに、未ユーザーも楽しめる人数比率や工夫」についてでした。これはカオナビの坪井さんの悩みであって、ディスカッションでは、現在のユーザーとこれから参加したい人たちが求める価値が異なることが指摘されました。

さらに、西村さんはツールに興味を持って参加する人もいれば、「人事」というキャリアにフォーカスしてコミュニティに入る人もいるので、それぞれの参加動機に応じたアプローチが必要だと…まさにOne to Oneマーケティングですね。

参加者のゴールを理解し、満足感を得られる状態にすることが重要であり、そのゴールが同じであれば人数比率はそれほど重要ではないのではないかと。しかし、コミュニティが新陳代謝を繰り返さなければ長続きしないため、このバランスが難しいともおっしゃっていました。

また、飲食店の常連客の割合に関する話をコミュニティに置き換えて説明し、常連客の割合が40%のお店は予約困難店、20%は繁盛店、5%は営業が大変なお店と例え、コミュニティの健康状態を測る一つの指標として提案していました。

お題その2:「コミュニティの参加者の熱量を上げるには?」

次のテーマでは、コミュニティ参加者の熱量を上げる方法について議論されました。その中で西村さんのスライドを用いて「参加→参画→牽引」という能動性のステップについて説明されました。

もう、このスライドに答えがすべて書かれていますね。そして、小島さん(@hide69oz)はこれを「スナックの常連の理論」とおっしゃっていました。

個人的にはその理論を深く掘り下げたいと思ってしまいましたが、それは一旦置いといて、このステップを踏むためには「質問をして意見を求めること」が重要であり、これにより参加から参画へと進むとされました。

さらに、参画から牽引へ進むためには「お願いをして役割を担ってもらう」ことが必要だということも。この話を聞いて、やはり参加者を巻き込む力がコミュニティマネージャーに求められると感じました。

参加者に役割を持たせることで能動性を喚起し、コミュニティに対する熱量を高めることができるんだなと。牽引者が増えることで、さらに多くの人々が巻き込まれ、コミュニティ全体の活性化が図られるということを知りました。

お題その3:「あなたにとってのコミュニティとは」

最後のお題は、壇上の方々にとってのコミュニティを語っていただきました。「居たいと思う場所」、「意識の集合体」、「きっかけが集まる場」、「居場所であり近道」と、皆さん素敵な言葉で締めくくっていました。

この「シン・ヤリキル伝説」でのパネルディスカッションから「個別アプローチと全体のバランスの重要性」と「参加者を能動的に巻き込むことの必要性」を学びました。

能動的に巻き込んでいくことでコミュニティはより活性化し、持続可能なものになっていくんだなと確信しました。そして、コミュニティは人と人とを繋げ、新たな価値を生み出す場であり、そこでの出会いや経験が、個々の成長とコミュニティの発展に寄与することを改めて実感しました。

前半戦のグラレコはこちら!

ライトニングトーク

続いてライトニングトークのセッションが始まり、今回は10名が登壇しました。

それぞれの方が5分間の持ち時間で熱意を込めて話を展開、中でも特に印象に残ったのは、我らがJBUG広島のリーダーでもあり、昨年のBacklog Worldでも実行委員長を務めた井上さん(@in0u)のLTでした。

何がすごいって、前日にJBUG高知でも登壇していただき二日連続の登壇。しかも内容まで異なるということで、準備も大変だっと思いますし、CLS高知がある中でJBUGにも登壇していただき、本当に感謝しかありません。

JBUG高知でのレポートも井上さんがあげているので、ぜひ読んでみてください。

Backlog Worldと同じようにマスクをかぶって登場した井上さん

「最大最強の敵との戦い」というテーマでLTがスタート!この最大最強の敵というのは、井上さんにとっては「超絶面倒くさい」との戦いだそうです。

JBUG広島、Backlog Worldを運営する上で、面倒くさいことはたくさんあるわけで、その面倒なこととどのように戦っていったかを紹介してくれました。

その中で特に印象的だったのは面倒くさいことには「押されてみる」という点ですね。

コミュニティには天使なのか悪魔なのかわからないけど、背中を押す人がいるので、そのような人に対しては、「Yes or はい」と答えることで新たな機会が生まれるという話には、多くの共感が集まっていました。

まさにこれが「押されてみる」ですね。

そして、4つの心理領域の中で、安心の領域→憧れの領域→学びの領域→成長の領域という図を用いて、その面倒くささの先には必ず素敵出会いが待っていると力説面倒なことに打ち勝つことで得られるセレンディピティの価値を強調し、参加者にその意義を伝えていました。

LT10名全員のレポートは書けませんが、皆さんの何を話したのか分かるグラレコはこちらです。

スポンサーセッション

今回、ゴールドスポンサーとして参加したので、スポンサーセッションのお時間をいただきました。昨年は代表の橋本が担当をしましたが、今年はコミュニティマーケターのマコリーヌ(@fujimoto_mako)がスポンサーセッションを担当!

実は昨年のCLSに参加した時、マコリーヌはまだヌーラボへ入社はしておらず、内定が決まっている状態でした。CLS高知で「はじめまして」だったのも懐かしい思い出です。11月に入社をしてそこから半年、CLS高知のステージに降臨です。

ヌーラボのスポンサーセッションでは、マコリーヌが前職時代にコミュニティマネージャーからヒアリングをして気づいた、「コミュニティを継続させるために必要なこと」として3つの「F」を力説!

Fun:楽しみ、楽しませる
Feedback:フィードバックを大切に
Fresh:新しい風を入れる

マコリーヌはこの3つのFを意識して、コミュニティを運営しているとのことでした。

5分間のスポンサーセッションを3分で終わらせてしまったけども、マコリーヌを覚えていただくきっかけになったんじゃないかと思います。堂々とステージに立って話す姿に感慨無量でした。
※余った2分は急遽プロダクト説明

グループディスカッション

CLS高知の最後のセッションは、グループディスカッションでした。参加者は高知県の課題解決に向けて知恵を絞り出す時間です。席はシャッフルされて、4人1組になって「はじめまして」の人たちと共に議論を交わすことは貴重な機会でした。

2023年10月の戻鰹編に参加した時は、テーマを提供して下さった地元の方と直接コミュニケーションをとる形式でしたが、今回は参加者も多かったためか4名で知恵を出し合い、SNSでアウトプット。真剣に考え語り合う大人たちの姿は非常に眩しく、熱気に満ちたセッションとなりました。

その後の懇親会で、テーマ提供に協力してくれた「有光酒造場」の有光由さんと直接お話をすることができて、より深い話ができたのもよかったです。お酒好きとしては、気になったお酒はまずは購入する人間なので、早速蔵元から直で買わせていただきました。

まとめ

CLS高知は、地域課題解決に向けた大人たちの熱意と知恵が結集する素晴らしいイベントでした。参加者が長期滞在し、地域の魅力を再発見しながら具体的な課題解決に向けたアイデアを模索する姿勢は、非常に感動的でもありました。

そして、コミュニティの力を信じ、新たな価値を創造するために共に歩むことの重要性を改めて実感しましたし、このイベントで得られた学びと出会いを今後も活かしていきたいと思います。

参加された皆さん、お疲れ様した。そして、交流していただいた方々、ありがとうございました。

おまけ(鰹を食べたぞ!)

実は昨年10月に開催された「CLS高知 戻鰹編」に参加した時、玉子焼きめしに夢中になって、鰹を食べ忘れていたんです。最終的に高知龍馬空港で販売している冷凍の鰹を1本購入して食べましたが、生鰹は未体験でした。

ということで、ひらめ広場にて、念願の生鰹を食べれました!

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