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とりあえずなんか良さそう ジンクピリチオン効果-行動経済学の理解と実践21

少し前に、ジンクピリチオン配合というシャンプーが売り出されてヒット商品になったことからのこの心理用語が生まれました。

聞いたことのない、なんとなくスゴそうな言葉の響きだけで、「良さそう」と短絡的に判断してしますことをジンクピリチオン効果といいます。

意図しているのかは別にして、とりあえず、世の中にはジンクピリチオン効果を引き起こしてしまうようなメッセージがたくさんあります。

缶コーヒーの「独自の焙煎方法で・・・」みたいな表現はジンクピリチオン効果が高いと言われています。

少し前の話ですが、私はよくジョージアの「猿田彦監修」の缶コーヒーを飲んでいました。当時、猿田彦が何か全く知りませんでしたが、なんとなく「猿田彦」の名前が由緒正しい珈琲の権威のような感じがしていました。

しばらくして、東京の珈琲の名店であることを知りましたが、もし「猿田彦」じゃなくて、他にありそうな普通の珈琲店の名前だったらそれほど惹かれなかったかもしれません。(でも、結果として商品には非常に満足していますのでだまされたとかは全く思っていませんよ。)

なんとなく横文字や頭文字3文字(DAIGOさんじゃないですが。)配合とか書かれていてると、盲目的に信じてしまうってことありますよね。それが、缶コーヒーのような日用品だとわざわざ調べることなく「いいに違いない」って思ってしまいます。

では、広告には難しい言葉を並べれば良いのでしょうか?当たり前ですが、中身がないのがバレると信用を失いますので、意味をしっかりと説明できるように理論武装しておく必要があります。

また、専門用語を多く並べた商品が競合という場合もあるでしょう。
そのような場合は、逆張りで余計な専門用語は入れずにシンプルさを前面に押し出したものとするという方策もあるでしょう。

まとめ

難しい専門用語に対して「なんとなく良さそう」と評価してしまうジンクピリチオン効果について説明しました。一度、広告にある専門用語の意味を調べてみてください。結構、ツッコミどころ満載なフレーズが見つかったりしますよ。

最後までお読みいただき有難うございました。


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