4つの側面から成長機会を見つける方法~マーケティング・マネジメント第16版を読む
今回から第17章 競争市場における成長の促進に入ります。
今回は、成長機会の評価についてです。
ずっと同じことをしていて成長できる企業はありません。
今、儲かっていてもその仕事がいきなりなくなることだってあります。
だから、常に新たな成長の機会を常に見つけようとする姿勢が経営者には求められます。
経営者は、既存事業の改善機会がないか継続的に検討を繰り返す必要があるんです。
製品/市場マトリックス
検討する上で、非常によく使われるフレームワークがアンゾフの製品/市場マトリックスです。
有名なフレームワークですから、「なんだこれか」って思われたかもしれません。
でも、やはりこれは大事です。
経営者は常にこの4象限で何ができるか考えて頭の中を更新し続けていないといけません。
でないと、既存事業に忙殺されて、ふと気づくとなにも新しいビジネスのタネがないということになってしまうからです。
経営者だけでなく、社員みんなでこのマトリックスを見ながら自分たちが今やっていることとこれからできそうなことを定期的に議論してもいいかもしれません。
では、早速、各戦略についてとマクドナルドの事例を加えて説明します。
市場浸透戦略
たいていの場合、これから一番実行しやすいリスクの低い戦略です。既存顧客により多くの購入を促す戦略です。マクドナルドは朝マックで市場浸透を図りましたが、現在は夜マックにも取り組んでいますね。
製品開発戦略
既存顧客に新しい製品や改良品を提供することです。既存市場のニーズに沿った製品開発です。マクドでいうと月見シーズンの月見マックとかメガマックとかですね。
市場開拓戦略
現在の製品において新たな市場を開拓します。既存の販売エリア、オンラインなどの新チャネル、未開拓市場への新規店舗出店といったところから可能性を見つけます。マックのコーヒーは改良されて随分美味しくなったと言われていますが、会社員の午後の休憩時間やビジネス会議で使われていたカフェの市場を狙っているのでしょう。
多角化戦略
新市場/新製品での有望な事業機会へ進出します。新たな投資も必要となるなどリスクは高いです。マクドナルドの多角化戦略でいうと、マックデリバリーでしょう。これまでは店内とテイクアウトでの基本は外食でしたが、デリバリーよって家庭内食の領域に参入しています。
まとめ
アンゾフのマトリックスについてでした。
基本的なフレームワーク過ぎて目を向けるのも忘れてしまいそうですけど、こうやって改めて見返すと色々と気づきを与えてくれるもんだな、と思いました。
やはり王道は大事にしないといけないですね。
最後までお読みいただき有難うございました。