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第4回 環境分析

明けましておめでとうございます。2021年第1回目の投稿です。去年4月からNoteを始めましたが、今年もコンスタントに書いていきたいと思っています。

一人でも多くの方に読んでもらえるとうれしいです。

今回のテーマは環境分析についてです。マーケティング戦略を構築する際に、まず最初に環境分析を行い、そこから課題を抽出、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)とマーケティングミックス(4P)の策定、具体的実行プランとPDCAというのが一般的なフローとなります。ということで環境分析は戦略を構築する際の最初に行うことが多いですね。

環境分析

内部環境と外部環境

上の図が環境分析をする際のフレームワークになります。まず、大きく分けて内部環境外部環境に分かれます。内部環境は、自社についての経営資源や組織についての強み(S)弱み(W) を分析します。自社内のことですので、自社の取組みの方法によっては改善/管理が可能な要因です。一方で、自社内ではない外部の環境は自社の取組みではコントロールをすることはできないです。外部環境はミクロ的な視点となる競争環境とそれ以外のマクロ環境とに分類できます。内部環境の強み(S)と弱み(W)、そして、外部環境の機会(O)と脅威(T)を合わせてSWOT分析ですね。

マクロ外部環境

PEST分析はマクロ環境分析をする際によく活用されるフレームワークです。

Politics 政治的(法的)環境:最近では、菅首相が2050年までの脱炭素社会を打ち出し2兆円の基金を支出すると表明しました。この2兆円の使い方が今後の日本の社会の形を作るかもしれないです。これにまつわる法的規制や助成などが与える影響などが考えられます。

Economics 経済的環境:経済成長率や物価、金利など経済指標で見ることができます。経済環境を考える場合に、ある商品のターゲットが高齢者である場合にその商品に対してどの程度の支出余力があるのかは、その国の年金、健康保険などの社会保障制度と照らし合わせて考える必要があります。

Soceity 社会的環境:社会や文化、価値観、ライフスタイルの変化です。最近では、女性の社会進出やジェンダーレスなどは大きな変化をもたらしています。現在のトレンドから将来のあるべき姿をイメージすることが必要となってきます。

Technology 技術的環境:技術革新による環境変化です。実際に実用化に向けて目に見えた技術もあれば、研究所や企業内で日の目を見ていない技術もあります。例えば、最近の開発されている新しいタイプのワクチンは今回のようなことがなければここまで迅速に実際に使用される技術ではなかったでしょう。

上記の4つの切り口は各々が影響する因子となりますので、切り離して考えるのことはできません。また、自然環境人口動態は上記全てに影響を及ぼす因子として捉えなくてはいけないです。  

ミクロ外部環境

マイケル・ポーター教授の5フォースモデルが有名なフレームワークです。

①業界内の競争関係、②新規参入の脅威、③売り手の交渉力、④買い手の交渉力、⑤代替品の脅威です。

この中で⑤代替品をどこまで捉えるかがマーケティングの課題を得るための鍵となるでしょう。

例えば、最近話題のワークマンは元々作業着のカテゴリーから実用的なカジュアルウェアに業態を広げることに取り組みました。以前のワークマンがユニクロをどう見ていたのか、また、ユニクロから見たワークマンというのも考えると興味深いと思います。

まとめ

今回は、環境分析を行う際のオーソドックスなフレームワークをご紹介しました。基本的なフレームワークを使うことは”MECE :もれなくダブりなく”な分析を進めることができますので有効だとは思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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