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ZMOTを制するものがマーケティング制する?

最近、ZMOTという言葉を耳にします。消費者行動を理解してマーケティング施策を実行する上での重要なポイントなると言われています。

ZMOTとは何かについて、どうマーケティングに活用するのかを考えたいと思います。

ZMOTとは?

2010年にGooleが定めた定義は以下の通りです。

ZMOT(ジーモット)とは、ネットやSNSの普及によって、消費者は店舗に行く前(もしくはECサイトにアクセスする前)に、検索、口コミ(レビュー)の読み込み、SNSでの接触などを通して実質的な購買意思決定を済ましてしまうという考え。

Moment of Truth(真実の瞬間)とは、もともとスカンジナビア航空を再建したヤン・カールソン氏が「最前線の従業員の15秒の接客態度が企業の成功を左右する」と述べたことが起源です。

さらに、P&GがFMOT(First Moment of Truth,エフモット)へと展開します。FMOTとは、「顧客が商品の購入を決定するのは商品の陳列棚を見た最初の3秒から7秒の間である」とする最初の真実の瞬間です。

そして、スマホなどで簡単に商品の情報が入手できるようになり、真実の瞬間はさらにさかのぼりZMOTにあるとされるようになります。

洗濯用洗剤を例に考えてみましょう。

いつもスーパーで価格やラベルを見て決めていた人が、最近、花王のアタックゼロのCMを見てなんとなく気になり、アマゾンの商品レビューを確認してみる。商品検索ワードには、"洗濯洗剤”ではなく”アッタクゼロ”とブランド名を入力します。もしかすると、そのままアマゾンで購入するかもしれないし、そこでは買わず最寄りのスーパーに行くかもしれません。

このように広告によってなんとなく頭に残り気になりはじめて、商品についてWEB上のなんらかの場所(インスタグラム、ECサイトなど)で情報を集めるところまでがZMOTであるということになります。

洗剤といえば?と聞かれて最初に思い浮かぶ第一想起のグループに入ることは大切ですし、商品についての情報を集める場所でのWEBマーケティングも重要です。

でも、商品レビューを検索してる時に見つけた、「こっちもいいかも」って思わせる立ち位置の商品として目に止まるようにすれば第一想起だけが全てではないということにもなります。

実際、私もAmazonでブランド名で検索してたときにたまたまリストに上がった他の商品の方に興味を持って、結局、そっちを買ったという経験があります。

ちなみに、FMOTの後にはSMOT(Second Moment of Truth:第二の真実の瞬間)、TMOT(Third Moment of Truth:第三の真実の瞬間)へと続きます。

SMOTは、実際に使ってみて継続購入するかを決定するときで、TMOTはさらにSNSのレビューなどで他の人におすすめするかを決めるときのことです。

自社にとって、重要なのはZMOTなのか、それとも後に続く、FMOT、SMOT、TMOTなのか、それぞれのポイントごとにどのような施策を考えることができるのか検討してみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。

参考文献はこちらです。


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