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【楽曲解説】レプリカント

シープで初めてセッション形式で作った曲。

それまでのこのバンドでの作曲はメロディや主題が先行して曲を作っていくことが多かったけど、この曲に関してはメインのギターリフだけがあったとこから肉付けをしていった感じ。

よく音楽の話をする時にはアルバムには「スパイス枠」が必要って話をするけどまさしくこの曲はそれで。

メロディが良い意味で立ちすぎず、アンサンブルは遊び心を先行させて、自分たちらしさを裏切ったキャラクターを持たせて...という具合で。

当時メンバーが自分だけになった時にちょうど作成しなきゃ、ってのもあって事実上初めましての面々でお互いの主張を改めて感じながら落とし込んでいった記憶があるなぁ...

歌詞に関しては後付けでイメージを膨らませる戦法。
マイナー調だからこそシニカルに構えたいという思いから言葉選びも毒や棘があるものを選んだ。

お気づきの人もいるかもしれないけど、この歌詞のイメージ膨らませるにあたって「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」という小説をニュアンスとして含めてます。

映画「ブレードランナー」の原作ね。
曲名のレプリカントもこの中に登場するアンドロイドの作中呼称。

前に倣えの大衆を意志を持たないアンドロイド、というメタファーで表現して、そこに対して中指を立てにいく自分と同じような側面を持ってしまう自分との板挟みの感覚を表現する...

という二項対立のモノローグに結果的に着地。
そういう意味ではかなりロケンローな曲なのかもしれない。

できてからしばらくはライブの変化球枠としてとてもお世話になった楽曲。

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