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Guns N' Roses 来日公演予習用プレイリスト

11月5日、6日にガンズが来日します。

5年ぶり、9回目の来日。さいたまスーパーアリーナ(キャパ37,000人)2Daysということで多くのHR/HM好きが集う場所になるでしょう。単独公演ですがダウンロードジャパン2022より全然規模大きそう。僕も参加予定です。

というわけでガンズを聞きなおそうかと思いましたが、漫然と全アルバム聞き直すのもちょっと長いので、最近のライブのセットリストをもとに「2022年、ライブでやった曲」だけのプレイリストを作りました。

※セットリストを事前に知りたくない方はライブ後にお読み下さい。多分、日本でやる曲もほぼ含まれると思います。

Apple Music

TIDAL

参考にしたのはsetlist.fmです。2022年のツアー「Europe 2022」と「We're F'N Back! Tour 2022 (現在進行中で日本公演もこの一環)」で一度でもやった曲は全部入れました。けっこうカバー曲が多いのが目を引きます。

ガンズってカバー曲が好きですよね。スパゲッティインシデントというカバー曲だけのアルバムも出しているし、「Live And Let Die」(Wingsのカバー)や「Knokin On Heaven's Door」(ボブディランのカバー)なんかはUse Your Illusionに収録されていたので知名度が高いでしょう。今回はヴェルヴェットリボルバーの「Slither」を演奏していますね。まぁ、スラッシュ、ダフ、マットソーラムが作曲者にクレジットされているし違和感なし。

他にはAC/DCの曲を2曲カバーしています。王道の「Back In Black」と、もう1曲は地獄のハイウェイに収録されていた「Walk All Over You」。これは日によって違いますね。アクセルが一時期AC/DCのボーカル(ブライアンジョンソンの闘病中の代役)を務めていたからでしょう。AC/DC時代は「Walk All Over You」は演奏していなかったようなのでレアですね。

他にはダフマッケイガンが歌うコーナーで、ヨーロッパツアーではThe Stoogesの「I Wanna Be A Dog」、南米ツアー以降はMisfitsの「Attitude」が演奏されています。パンキッシュなコーナー。Attitudeは1990年代から演奏されており、「Use Your Illusion 1 DVD」にも収められています。

ちょっと面白いのがJimmy Webbが作曲し、Glenn Cambellが1968年にヒットさせた「Wichita Lineman」をカバーしていること。2017年のツアーでもやっていたようですが前回の来日公演ではカバーされていません。どんな感じになるのでしょうか。

今回のプレイリストには1968年のグレンキャンベルのオリジナルバージョンではなく、作曲者ジミーウェブが1996年にリリースしたセルフカバーアルバム「Ten Easy Pieces」からのバージョンを入れています。

まぁ、基本的にはパンク系のカバーアルバムだったスパゲッティインシデントにしても、1曲目はドゥーワップグループ、スカイライナーズの1958年のヒット曲「Since I Don't Have You」からスタートしますし、オールディーズのカバーで意表を突くのはガンズの得意芸ですね。それがメタリカのガレージインク(パンク系、メタル系だけでなくカントリーソングも収録された)にも影響を与えたのでしょう。

他のカバー曲は2012年ごろから演奏していて前回の来日公演でも演奏されたThe Whoの「The Seeker」。1970年にシングルとして発表された曲ですね。

もう1曲カバー曲。サウンドガーデンの代表曲とも言える「Black Hole Sun」をカバーしています。2017年、サウンドガーデンのフロントマンであったクリスコーネルの死後、トリビュートとしてセットリストに時々入れているようです。

1994年、「グランジメタル」を代表する1曲ですね。

以上がカバー曲。ライブ演奏曲は20曲前半~30曲超えとライブによってかなりバラツキがありますが、だいたい2時間半以上の長丁場をやっている様子。2022年にライブで演奏されたことがある36曲のうち、アルバム音源として残っている曲で言うと

アペタイトフォーデストラクション(1987) 7曲
同時期 1曲(Shadow Of Your Love、当時のシングルのB面曲)
ガンズンライズ(1988) 1曲
ユーズユアイリュージョン1(1991) 5曲
ユーズユアイリュージョン2(1991) 4曲
チャイニーズデモクラシー(2008) 6曲
新曲(2022) 2曲

という内訳です。意外とチャイニーズデモクラシーからの曲が多い。ただ、公演ごとにけっこう入れ替わっており、1~2回しか演奏されていない曲(「Sorry」)も含まれます。先述した通り公演によってだいぶ演奏曲数が違うので、だいたいチャイニーズデモクラシーからの曲は2~3曲の時が多い印象でしょうか。

あと、曲順は公演ごとにかなり変わっています。このあたりの融通無碍な感じはガンズの変わらなさですね。オープニング2曲と最後の1曲は共通ですが、中身はかなり変わっています。

余談ですが、プレイリストの中でTidalだと新曲「Hard Skool」だけ妙に音がでかい。ほかのストリーミングサービスではわかりませんが、聞くときはちょっと注意してください。この曲は2022年に発表された新曲ですが、1980年代からあった曲だそう。確かに、その前にリリースされた「ABSURD」はチャイニーズデモクラシーの延長線上にある音でしたが、「Hard Skool」はめちゃくちゃ80年代~90年代初頭感がありますからね。スラッシュとダフが戻ってきたのだからこういう曲調も含んで新曲を出していってほしいところ。

ただ、ガンズって全然新譜を出しておらず停滞したバンドの印象もありますがこのライブのプレイリスト全体を通して聞くと、けっこう進化していますよね。チャイニーズデモクラシー(からの曲)と(新曲)ABSURDはけっこう新機軸を取り入れていて、こうしてプレイリストに混じるといいアクセントになっています。このあたりの曲を全部抜いてしまうと古臭く感じます。ライブの演奏曲目を日々変えるのもまだまだ現役感がある、ライブが一期一会であることを大切にしている証左でしょう。このプレイリストを聞いて来日公演を待ちたいと思います。

それでは良いミュージックライフを。


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