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47.サイケデリックで懐かしさと新しさが同居する = Lola Marsh

Lola Marsh(לולהמארש:ローラ・マーシュ)は2013年結成、2016年デビューのイスラエル、テルアビブ出身のポップデュオです。ボーカルのYael Shoshana Cohen(ヤエル・ショシャナ・コーエン)とギター・キーボードのGil Landau(ギル・ランダウ)がメンバー。二人は一時期短いデートはしたが今はバンドメイトだそう。2017年にデビューアルバム「Remember Roses」、2020年にセカンドアルバム「Someday Tomorrow Maybe」をリリースしています。リズムの使い方が独特で、耳に残る間があります。ハスキーでキッチュでありながらどこか退廃的なボーカルと絡み合い、サラッと聞けるのに余韻が残る、不思議な魅力のある音楽を奏でています。どことなく70年代のロックを感じさせながら、ノスタルジックに終わらない現代性を感じます。

Alice Phoebe Lou(アリス・フィービー・ルー)は1993年生まれの南アメリカ出身の女性SSWで、ベルリンのストリートミュージシャンとして活動し、だんだんと知名度を上げてTV番組にも取り上げらるようになります。2014年に自主制作EP「Momentum」をリリースし、2015年にアメリカのSWSXでライブ。2016年にはデビューアルバム「Orbit」をリリース。2016年ドイツ批評家選考賞で最優秀女性アーティストにノミネートされます。その後も精力的に活動を続け、2019年には2ndアルバム「Paper Castles 」をリリースし、来日公演も行っています。

以前の記事でも取り上げたTush Sultana(タッシュ・スルタナ)。彼女も懐かしさと新しさを感じさせるアーティストです。一人でよくここまで音世界を作り上げられるものだと感心しますが、彼女の音楽に強い説得力を持たせているのはやはり声でしょう。多彩で情感豊かなボーカルが音世界に血肉を与え、引き込みます。2019年のサマソニで来日。延期となってしまいましたが2020年5月には単独公演も予定されていました。次回来日が楽しみです。

Sofi Tukker(ソフィー・タッカー)は2016年デビューのアメリカのデュオです。ボーカル・ギターのSophie Hawley-Weld(ソフィー)とトラック担当のTucker Halpern(タッカー)で結成され、デビュー曲「Drinkee」は2017年のグラミー賞のノミネートされました。この曲はカナダのシンガーソングライターBetta Lemmeをゲストに迎えての曲。何気ないリズムやメロディーの組み合わせが不思議と耳に残ります。

最後はStarcrawler(スタークローラー)、2015年にLAで結成。見ての通り70年代ロックンロールですが、イギーポップやアリスクーパーを連想させる女性ボーカルという破壊力あるタレントを抱えています。ロンドンが拠点の老舗レーベル、ラフ・トレードに所属し、2018年にセルフタイトルのデビューアルバム「Starcrawler」翌2019年にはセカンドアルバム「Devour You」をリリースしています。デビュー時は全員10代。ボーカリストのArrow de Wilde(アロウ)は著名な写真家の母とドラマーの父から生まれたそうです。ライブがとにかくハチャメチャらしく、2018年、2019年と来日しツアーを行っています。


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