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【人を動かす対話術 心の奇跡はなぜ起きるのか】(著:岡田尊司)を読んで

この本からのアクションプラン
【答え(アドバイス)を言わない】
【相手の関心を共有する】

傾聴シリーズ3冊目。
この本、いざ読んでみると実に実践的な内容であり、心理療法の歴史も書かれた壮大な本でした。

1、答えを知っているのは本人

コレですね。
つまるところ、ついついアドバイスをしてしまいますが、本質的に答えは本人が持っているもの。
余計な事を言わないようにするためにも聴くテクニック「傾聴」の本を読んでいます。
相手の話を邪魔しないよう、重要な一歩「相手の関心を共有」していきたいと思います。

「相手の関心に関心を持つ」はYouTube講演家の鴨頭さんの動画でも学びました。

2、議論

研究者というのは、常に議論(ディスカッション)することを求める。
議論することで、考えがより明確になり、自分の考えの欠陥がわかり、より普遍性をもったものに高めることができるからだ。
自分一人で考えていても、なかなかうまくはいかない。
対話によって相手の視点が入ることで、この作業がとてもスムーズかつ効率的に行える。

本題からは少し離れるかと思いますが、個人的に好きな、気になった箇所です。
議論、好きなんですよ。
自分としては「自分の思考の見識を深める」「相手の思考、価値観を知る」という定義付けで議論を好むのですが、「考えの明確化」「考えの欠陥」「普遍性」と言う新たなワードによる気付きを得られました。

語彙が増えるのは、思考の広がりを意味するので嬉しいですね。

3、実践的なアレコレ

本書のメインコンテンツとも言える実践的なスキルですが、実に多岐にわたっています。
そんな中、自分が印象に残ったのは先に読んだ本にも書かれていた「リフレクティブ・リスニング」及び「要約」、「オープン・クエスチョン」の有効性ですね。

リフレクティブ・リスニング、ざっくり言うと「オウム返し」。相手の言葉をそのまま返す。
または要約して相手に返す。

最近は仕事でもこのテクニックは多用しています。
相手の「言ったつもり」と自分の「受け取り方」の違いは往々にしてよくあるもの。それを無くすためにも、確認として使っています。
(このスキルの有用性はマコなり社長によるもの)

また、「オープン・クエスチョン」は相手からより主体的な反応を引き出すことができるのです。まさに「相手の言葉を引き出す」テクニックですね。

上手く使いこなせるように、「どのように」「どうして」「どんなふうに」といった言葉で問いかけていきたいです。

4、肯定する

例えばピグマリオン効果(相手に期待する事)でも、相手を肯定しています。
【信じることは、それを実現してしまう力をもっている】とは名言ですね!!

本書後半に出てくる「チアリーディング戦略」も、つまるところ相手の肯定ですね。

【チアリーディング戦略】※以下、全7項より抜粋
1、「よくやっている」
2、「あなたならできる」
3、「私がついているから、大丈夫だ」
4、寄り添い続ける

5、人を大切にする

すぐれた対話技法というものに共通するのは人を大切にする心であり、その人に元来眠っている力を引き出そうとする姿勢のように思える。

先の本でも、結局大事なのはスキル云々より「相手を尊重し大切にすること」というマインドが聴く力の真髄としています。
そして本書でも「人を大切にする心」が大切としています。
ついつい自分本位で「相手のことを思って」色々言ってしまいがちですが、相手を大切にして、その人自身の言葉を大切にしていきたいと思います。

6、余談

著者の方、香川出身なんですね。私も香川出身なので親近感が湧きます!!

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