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シンガポールから帰りました

夫の仕事の都合で2019年12月〜2021年12月までの丸2年、常夏シンガポールで暮らしました。コロナ禍真っ只中をシンガポールで過ごしたため、本来の南国リゾートパリピ暮らしを存分に味わえなかったけど、これからシンガポールへ行く人・もしまたシンガポールに住むならやりたいことリストを、この2年の生活の総まとめとして記録しておこうと思います。

1. ホーカー飯
シンガポールといえば、ホーカー飯!2020年にユネスコ無形文化遺産にも登録された、シンガポール文化の顔!シンガポールという多民族国家の文化が煮詰まった場所、それがホーカー&HDB(団地)。安くて美味しいご飯にありつけるので毎日通っていると、いつも決まった席を陣取ってカラオケをしているおじさん達に気づくでしょう(どこのホーカーにもいる)。夜に行くと、たまにタイガービール奢ってくれます。ホーカーは、HDBに住む住民のコミュニティハブのような役割があって、住民たちのインフラであり文化なんですよね。日本の都会では失われているような地域のつながりとか温かみを感じます。

チャイナタウンホーカーに行けば美味しい小籠包が食べれるし、中心部のホーカーではお洒落なクラフトビール屋台がある。マレー街に行けば、ハラルオンリーのホーカーもあったりして、その地区の色があるのが面白い。どこに住んでも必ず近くにホーカーがあるので、お気に入りを見つけたら生活はぐっと楽しくなります。多様性は生活を豊かにするなあと、肌で感じられたのは、ホーカー文化があったから。すべてが効率化されたシンガポールで、余白を見つけられた場所がホーカーだったかもしれません。


2. 英語・シングリッシュ
受験勉強以来、全く英語の勉強せず、留学経験もない超絶ドメスティック人間だった私ですが、簡単な会話ならなんとか出来るようになりました。少ないけどローカルの友達もできて、シンガポールのいろんな事を教えてもらいました。外国人のパートナーがいる人が多いこと、兵役を割とポジティブに思ってる人が多いことにはちょっとびっくりした。シンガポール人の若者は、シンガポール訛りと標準的な英語を上手く使い分けてて、外国人の私にも聞き取りやすい英語で話してくれる人も多かったです。

あと私が日本人だからだと思うけど、日本が大好きな人や日本にルーツがあるローカルとの出会いも多かった。日本人の私より詳しい…と思わされる事が多々あって、もっと自分の国のことや文化をちゃんと体現できる人になろうと思いました。

日本人のコミュニティも広いし、日本語だけで全然楽しく生活できてしまうけど、やっぱりその土地で暮らして文化を深く知るなら、その土地の言葉を覚えないと難しいなと痛感しました。今度住むなら、インドコミュニティに入りこんで、インド料理の作り方やヨガ哲学を教わりたいな。


3. 歴史探訪
シンガポールは、短い間だけど日本の植民地となった場所でもあります。日本史であまり触れられることがない歴史ではあるけど、島全体に戦場跡があったり、国立博物館の昭南島時代の展示だったり、日本人娼館跡だったり。シンガポール建国の歴史自体もユニークなので、調べると面白いです。


4. ボランティア
家族の帯同でシンガポールに住んだ私は現地で働くことができないので、ボランティアで少しでもシンガポール社会に入ってみたい…と思って参加してました。エコサイクルの施設でやったボランティアは楽しかった。エコやサステナブルを勉強してる学生さんに、日本ってゴミを細かく分別するんでしょ?すごい。とリサイクル意識を褒められました。シンガポールは何もかも一緒くたに捨てるので。(ボランティア先はGiving singaporeで探しました)



ランチを買いに行くと「近くに住んでるの?」「今日もありがとう」と声をかけてくれるフルーツ屋台のおばちゃんや、傘忘れて雨に打たれて信号待ちしてると、見知らぬ人が傘に入れてくれることが3度もあったり。優しい人が多い国だなと思いました。出会った人も、国籍問わず本当に良い人ばかりで、異国でチャレンジされてる姿にとても影響を受けました。

もしコロナがなくて、近隣への旅行が自由で、人の入れ替わりがもっと激しくて、週末はビーチクラブでのパーティ三昧、みたいな感じだったらまた違っただろうな。という少しの悔しさを胸に。ありがとうシンガポール〜


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