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台湾大学院での学び

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#台湾

【読書ノート】「日本人」の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮 植民地支配から復帰運動…

本著は全体を通して、今日一般的に単一民族とされる「日本人」を作るものは何か、「日本人」に…

yasuhakuroki
13日前

観光と近代化。観光する、される。見る、見られること

日本統治時代、さまざまな近代科学や文化が台湾に持ち込まれました。レジャーや観光業もその中…

yasuhakuroki
1か月前
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台湾における日本統治時代の政策から見る女性観

台湾で1895年から1945年までの50年間続いた日本統治時代。台湾総督府による近代化政策は、産業…

yasuhakuroki
3か月前
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Taiwan studyがどのように自国の問題に接続できるか、植民地文学を通して考える

M1春期セメスターも、はや終わりが見えてきました。今期とった授業は2個のみでしたが、語学学…

yasuhakuroki
5か月前
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台湾文化を学ぶこと。大学院前期を終えての所感と二二八事件

台湾での大学院、一年前期が終わり後期が始まりました。 前期は4つも授業を取ってしまい、一…

yasuhakuroki
7か月前
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フードスタディーズの視点で見る、日本人の母性

今回は台湾飲食文化の授業で触れた、フードスタディーズ、さらにフードスタディーズ観点で見る…

yasuhakuroki
9か月前
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吳明益『自転車泥棒』 世界文学としての台湾文学と人新世[アントロポセン]

大学院の特別講義で、台湾におけるネイチャーライティングの講義があり、その予習として吳明益『自転車泥棒』を読みました。その読書感想文と、講義で感じたことなどをメモしておきます。 感想文台湾でかつて製造されていた幸福自転車。台湾の複雑な時代背景の中で、自転車をはじめあらゆるの物質や動物が、さまざまな角度で対比され、ストーリーに組み込まれています。 台湾文学の中で切り離せないのが日本統治時代(植民地時代)や戦争の描写。物語の軸となる自転車は、銀輪部隊における兵器として。東南アジ