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台湾大学院での学び

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記事一覧

【読書ノート】空間の経験, イーフー・トゥアン

今期の空間再現の授業を受けるまで、「地理学」についてほとんど何も知らない状態でした。自然…

yasuhakuroki
1か月前
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【読書ノート】「日本人」の境界―沖縄・アイヌ・台湾・朝鮮 植民地支配から復帰運動…

本著は全体を通して、今日一般的に単一民族とされる「日本人」を作るものは何か、「日本人」に…

yasuhakuroki
1か月前

観光と近代化。観光する、される。見る、見られること

日本統治時代、さまざまな近代科学や文化が台湾に持ち込まれました。レジャーや観光業もその中…

yasuhakuroki
2か月前
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台湾における日本統治時代の政策から見る女性観

台湾で1895年から1945年までの50年間続いた日本統治時代。台湾総督府による近代化政策は、産業…

yasuhakuroki
4か月前
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Taiwan studyがどのように自国の問題に接続できるか、植民地文学を通して考える

M1春期セメスターも、はや終わりが見えてきました。今期とった授業は2個のみでしたが、語学学…

yasuhakuroki
6か月前
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台湾文化を学ぶこと。大学院前期を終えての所感と二二八事件

台湾での大学院、一年前期が終わり後期が始まりました。 前期は4つも授業を取ってしまい、一…

yasuhakuroki
8か月前
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フードスタディーズの視点で見る、日本人の母性

今回は台湾飲食文化の授業で触れた、フードスタディーズ、さらにフードスタディーズ観点で見る日本人の母性やイデオロギーについて考えたので、書き留めておこうと思います。 フードスタディーズ Food studies とはフードスタディーズは、簡単に言うと食文化という軸でさまざまな分野からアプローチしていく学術分野です。栄養学や農業のような分野とは異なり、食文化を通してジェンダーや人種、社会問題などに踏み込んで行くような人文・社会学系の毛色が強い学問です。 フードスタディーズ文脈

辛奇と大島渚の描く「性」 

この半年、大学院での授業を通して台湾語映画を数本鑑賞しました。そしたら、大島渚「青春残酷…

yasuhakuroki
10か月前
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吳明益『自転車泥棒』 世界文学としての台湾文学と人新世[アントロポセン]

大学院の特別講義で、台湾におけるネイチャーライティングの講義があり、その予習として吳明益…

yasuhakuroki
1年前
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