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岡野投手・勝野投手に懸かる期待【中日ドラゴンズ・契約更改】

 中日は9日も契約更改を行い、先発として期待された岡野祐一郎投手が30万ダウンの850万円、勝野昌慶投手が200万ダウンの1900万円でサインしました。

 中日の先発陣は、大野雄大投手、柳裕也投手、小笠原慎之介投手に加え、松葉貴大投手、高橋宏斗投手による強力先発陣が形成されつつあります。順当にいけば、先発ローテの枠は少ない状況です。

 岡野投手、勝野投手も本来の投球を魅せれば、先発ローテーションの一角を担える力を持っています。この2投手の活躍次第では、来季は過去最強クラスの先発ローテが完成するかもしれません。

久々の白星を掴むも・・

 岡野投手は今季、先発として4試合に登板。5月11日のヤクルト戦では、5回を投げて被安打0という完璧な投球を披露し、2020年以来の白星を掴みました。

 しかし、その後は序盤に大量失点を重ねる試合が続き、1勝止まりとなりました。防御率は12.41を記録し、明らかに苦しいシーズンとなりました。

勝利の女神は微笑まず・・

 勝野投手は開幕2戦目の先発に抜擢されるなど、8試合に先発登板しました。好投するも中々白星に恵まれず、4月27日の阪神戦では負傷降板。

 夏場に復帰しましたが、今季は白星を掴むことができず、4敗を喫しました。

 自ら本塁打を放つなど、投打共に大暴れした試合もありましたが、勝利の女神は最後まで微笑んでくれませんでした。

要因

 その要因として、球数の多さが挙げられます。勝野投手が夏場に復帰後、与四死は少ないものの、6回で球数が100球に達する試合が多くありました。

 球威ある直球と鋭く落ちる変化球を持っていながら、球数が必要以上にかさみ、試合の主導権を掴みきれなかったと考えられます。

 岡野投手は、スライダーやカーブなど多彩な変化球を低めに集めるタイプの投手です。

 しかし、その変化球が真ん中付近に集まったことで、序盤から打ち込まれるケースがあったと考えられます。

期待値

 どちらの投手も今回の減俸は避けられなかったかもしれませんが、期待値は非常に高いです。

 岡野投手が魅せる低めに丁寧に球を集める投球は、若手投手陣の手本となるでしょう。意図してインハイに直球を投げ込むなど、変化球頼みから脱却した時、先発ローテを助けてくれる存在になることができます。

 勝野投手は投げ込む球は、すでに1軍クラスであることが証明されています。150㌔に迫る直球と、打者の手元で鋭く落ちる変化球とのコンビネーションは、7、8勝挙げていても不思議ではないと感じさせます。

 勝野投手の場合、故障が多いイメージがあるので、大ケガに繋がらないよう、自分の体を大切に投げて欲しいという思いもあります。

最強の先発ローテ

 来季、岡野投手が5勝勝野投手が7勝もすれば、中日の先発陣は鉄壁の布陣となります。高橋宏投手が来季も登板間隔を空ける場合、岡野投手と勝野投手の存在感がさらに大きくなるでしょう。

 補強も確かに必要ですが、既存戦力の底上げも必須です。すでに1軍レベルの力を持っている岡野投手と勝野投手が大ブレークを果たし、最強の先発ローテを築き上げます。

(金額は推定です)

【参考サイト】


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