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1試合4発!ド派手な対外試合初勝利!新生立浪ドラゴンズ

 中日は2月16日、新庄ビッグボス率いる日本ハムと練習試合(北谷)を行い、7対4で勝利を収めました。1試合4本の本塁打が飛び出し、昨年の貧打が嘘のような強竜打線が構築されそうな予感がする一戦でした。

それぞれの想いが詰まった4本塁打

 最初の1本目は阿部寿樹選手。2回に先頭打者で打席に入ると、3球目を強振してレフトへ大きな放物線を描きました。これが立浪ドラゴンズ第1号。昨季は故障の影響もあり悔しいシーズンを過ごした阿部選手が、レギュラー奪取に燃える熱い想いを打球に乗せているかのような本塁打でした。

 2本目は山下斐紹選手。本職の捕手に加え、一塁と外野もこなす山下選手が3回に弾丸本塁打を放ちました。昨季、育成から這い上がった苦労人は1軍ではわずか1安打と厳しい成績でした。しかし、今年は様々なポジションに挑戦して出場機会を模索し、自慢の打力を見せつけました。

 3本目はドラフト2位ルーキー・鵜飼航丞選手。5回、生田目投手が投じた初球の甘い球を逃さず強振し、打った瞬間それと分かる超特大本塁打を放ちました。1回にも鋭い打球で安打を放っており、実戦での対応力も示しました。今後の活躍がますます楽しみな選手です。

 4本目は溝脇隼人選手。8回、根尾選手と共に甲子園優勝に輝いた柿木投手から見事な本塁打を放ちました。今季でプロ10年目、覚悟が伝わる一発でした。ただ、溝脇選手の最大の敵は故障です。調子が良いからこそ、故障には最大限警戒しながら今後もアピールしてほしいです。

変化球が良かった小笠原投手 キレのある山本投手

 一方の投手陣は先発した小笠原慎之介投手が4回1失点と上出来な投球を魅せました。まだ2月中旬ということもあり、直球の威力という点ではやや物足りない印象を受けましたが、変化球のキレ、制球が非常に安定していました。早打ちの日本ハム打線にカウントを取りにいった直球を狙われた感じはしましたが、3回は奪ったアウト全て三振に打ち取るなど順調な調整段階を歩んでいます。

 また、8回に登板した5年目右腕・山本拓実投手も素晴らしい投球を魅せていました。五十幡選手にレフト線へ二塁打は打たれましたが、球威ある直球を見事に制球し、打者を打ち取っていました。今季はどの場面で登板するか分かりませんが、今季の活躍が楽しみになる投球でした。

まだ1試合だけだが

 立浪ドラゴンズの対外試合初戦を勝利で飾り、最高のスタートをきった中日ドラゴンズ。今シーズンが楽しみになる選手が続々と躍動し、開幕が待ちきれなくなるような試合でした。ただ、まだ1試合を消化しただけで、浮かれるのは早すぎました。これから厳しい試合もあると思いますが、少なくとも今回の試合に限って言えば、今季の中日はなにか違うぞということを他球団に示せたのではないでしょうか。


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