見出し画像

立浪竜敗戦も打線に一筋の光が

 中日は27日、楽天イーグルスとオープン戦を行い、7対9で敗れました。この日は珍しく鉄壁の投手陣が打ち込まれてしまいました。しかし、課題の打撃面では7得点挙げるなど、一筋の光も見えた試合でした。

鉄壁の投手陣が・・

 先発マウンドを託されたのは昨季、最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得した柳投手。2イニングを投げ、1失点と調整が順調に進んでいることを示してくれました。前日の大野雄投手同様、開幕ローテーションは当確のため、ここからイニング数を伸ばして開幕に向けて仕上げてくれることでしょう。

 2番手は鈴木投手。中継ぎの鈴木投手ですが、この日は3イニングを投げて被安打4、失点4と苦しい投球となりました。3回、先頭の西川選手に四球を許し、続く小深田選手、山崎選手に安打で繋がれる苦しい立ち上がりとなり、アウトを取るのに苦労した印象でした。カットボールはストライクゾーンに制球されていてカウントを稼げていたため、今後は先頭打者に四球を許さないなど、自らでピンチを広げない投球に期待がかかります。また、この日は3イニングを投げたことから、今季はロングリリーフとして期待されているのでしょうか。今後の鈴木投手の起用法にも注目です。

 ベテラン投手も苦しい結果となりました。昨季、32試合に登板して防御率2.01という好成績を残した谷元投手は1イニングで2失点、今季から中日に加入した育成の大嶺投手も1イニングで2失点でした。どちらの四球が絡み、本来の姿とは程遠い投球でした。まだ2月のため調整段階とは思いますが、特に大嶺投手は育成契約のため、開幕前に支配下登録を勝ち取るためにはさらなるアピールが必要となりそうです。

石川昂選手に待望の一発が!

 一方打線は昨日の併殺地獄が一転、7得点と息を吹き返しました。中でも「7番・三塁」でスタメン出場した期待の3年目・石川昂選手が2安打4打点と大活躍しました。特に注目すべきは2回の第1打席。二死三塁の場面で相手投手は昨季二桁10勝を挙げた滝中投手。1ストライクからの2球目、やや内寄りの直球を腕を上手くたたんで叩き、レフトフェンスを大きく越える本塁打を放ちました。オープン戦第1号の一発は、竜党を明るい未来へと連れて行く夢への放物線でした。

 また、途中出場の阿部選手が3打数3安打と猛打賞を記録しました。この日も二塁のスタメンは三塁からコンバートしてきた高橋周選手で、阿部選手がベンチスタートとなりましたが、見事にアピール成功しました。高橋周選手もタイムリーを放つなど好調を維持しており、阿部選手をまだレギュラーが固まっていない左翼で起用することもあるかもしれません。慣れないポジションではありますが、打撃好調の阿部選手をこのままベンチスタートとしておくのはもったいないでしょう。

いよいよ本格的に

 これで沖縄での試合は全て終了し、3月からは各地でオープン戦を戦い、開幕に備えます。ここからさらに熾烈なレギュラー争いとなるでしょう。まずは3月2日からのソフトバンク戦が楽しみです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?