緩やかな一滴を愉しむ
夏も近づく、八十八夜
皆さん、新茶の時期ですね。
(意図せず、笑点のお題のフリみたいになってしまった)
お茶やはGWが一年で一番忙しくて。
実家がお茶やの私にとって、GWは家業を手伝わされたり、常に親がいなかったりでちょっぴり退屈なお休み、という思い出。
今頃、実家は戦場でしょう。
すまんな、こんな呑気に全力自粛して。
二番茶(6月頃)の時期には、手伝いに行く予定なので、それもまた報告できれば。
自粛の期間が長くなるにつれ、消費できないものが出てきやしないでしょうか。
そう
来客用のちょっと良い煎茶
来客なんて、ヤマトさんかウーバーイーツのお兄さん。
日本語話したい。
最近韓国ドラマを一気に観てるせいで、韓国語の摂取量が日本語を圧倒的に越えてきている。サランヘヨ
ので、今日は戸棚の上の方から、上煎茶を取り出しましょう。
今日はゆっくり、気長に、氷で抽出。
氷出し茶
▼用意するもの
茶葉 4g (甘みが特徴のかぶせ茶がおすすめ)
氷 5個くらい(100cc相当)
淹れ方は簡単
茶葉の上に、ほれほれと氷を乗せる。
後は、ゆっくり氷が溶けるのを待ちます。
待つこと約2時間
ゆっくり氷が溶け出し、茶葉が開いていくのを愛でる。
毎日ちょっとずつ、新芽が大きくなるのを見守るように、です。
とは言え、いったん忘れても良いでしょう。
2時間なんて、韓国ドラマ2本観れるからね。
完全に氷が溶け出し、ゆっくり注ぐと・・・。
なんと美しい。
茶のエキス
という表現がぴったり。
この、丁寧に丁寧に、ゆっくり緩やかに抽出された一滴。
世間の時空を越えてくる。
ファビュラス。
こりゃまた、味が素晴らしいのです。
とろんとした濃厚な旨みと甘みのエキス!
上煎茶じゃないと出せないうまさ。出汁だよ、出汁。
なんでこんなに濃厚な出汁茶になるのか。
お茶の持つ甘みと旨みの成分は、湯温が低いほどゆっくりと最大限に抽出され、逆に渋みの成分は湯温が低ければ抑えられる。
水出し茶が渋くなりにくいのも、その理由です!
喉がからからで死んじゃう・・・というときにはおすすめしないけれど、今日はうめえお茶が飲みたい、というときにぜひ!
新茶はいつ飲めるのかな。