それは遠くからやって来る

色とりどりの花束を手土産に
それはやって来るのです
東からくる列車に乗って
遠く向こうの方から

モノクロだと思っていた世界に
色をつけるような
そんな夢物語でさえ
きっと叶えてくれるでしょう

雨上がりの夜空に瞬く星のように
僕も少し浮かれてしまうのです

新しい毎日がここから始まるの
お気に入りの服に着替えて外へ出よう
今までのことは全部忘れてしまって
見たことのない景色が広がっているから

今日と明日の境界を一跨ぎにして
終わらない歌で踊るんです
東から登る朝日が
僕を照らし始めるまで

冷たい冬が過ぎれば
暖かい春が来るように
当たり前の物語を
静かに紡いでいくでしょう

昼下がりの街に佇む三日月のように
僕にそっと寄り添ってくれるのです

新しい毎日がここから始まるの
お気に入りの服に着替えて外へ出よう
今までのことは全部忘れてしまって
見たことのない景色が広がっているから

心が躍る喧騒を引き連れて
それはやって来るのです
東からくる列車に乗って
遠く向こうの方から

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