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「買ってほしい」ではなく、「ご協力いただきたい」~言葉選びのセンス


今日は父の四十九日が終わり、祭壇を片付ける日。

胡蝶蘭のいきさつ

葬儀の時のことです。お花類は、葬儀のパッケージには含まれておらず、
オプション。

なので、
ここからさぁいくら上乗せになるのか?
というお話。

できるだけ出費を抑えたい私としては、

父はもともと花を愛でる習慣がなかったし、いらねーやぐらいだったんですが、

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葬儀社の担当者さんから胡蝶蘭の購入を勧められたのです。

「みきさんたちに、ぜひご協力いただきたいのですが、胡蝶蘭をぜひお供えしてほしいのです。というのも、
これがあるだけで祭壇が映えるし、その他のお花は(切り花)飾ってもしばらくしたらしおれてしまうけど、この胡蝶蘭はゆうに1か月以上持ちます。
あとで自宅へお参りに来られた方にも寂しくないですよ」

と。

1対(2つ)で、35,000円ぐらいするのですが、

普段なら絶対に買わないけど(笑)この言葉に、そうだなと思って注文しました。

↑後で知ったけど、
このサイズの胡蝶蘭でこの値段は安かったのですが・・・

葬儀終了後、自宅に持って帰り、仮祭壇の周りで飾っておきました。

幸い、冬で、父の祭壇がある部屋は超寒いので
(先週なんて、吐く息白かった・・・)
切り花でも1か月近くもちましたが、さすがにもう無理。

でも胡蝶蘭は元気!

これ買ってよかったなぁと思いました。

担当者の方が言っていた通りでした。

ないと寂しい。


私たちって、業者さんに提案されると、ついつい

「お金目当てだ」

と勘繰りがちで。

もちろん、信頼して選んだ葬儀社さんだけどね。

でも、

あの「ご協力いただきたい」という控えめなご提案の言葉に押し付けがましさもなく、実際、おっしゃる通り、本当に胡蝶蘭は注文して大正解で。

言葉の選び方ひとつで、受け止め方がこんなにも違うということを改めて感じさせられました。

四十九日にお花をいただいた

こんな心遣いができる担当者さんには本当にびっくり&感謝で、四十九日に「お供えください」とお花をいただきました。

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ここまでやってくれるなんて!

私の親戚にも話しましたが、ここまできめ細かい心配りができる葬儀社さんは初めてだわと言っていました。

今日で一応この葬儀社さんとのお付き合いは終わりになりますが、

「次は、母の時もお願いね」と、母の前で(笑)

母もすっかり満足していたので異論はない様子ですが、帰り際に

「胡蝶蘭、再度花を咲かせるのは素人では難しいので、花が落ちたら、
引き取って処分してもらえませんか?」

と。

えーー!さすがにそれは花屋さんの仕事やし、
お願いできんやろー、と思ったら

「いいですよ」

って。

母の予約(笑)までお願いしたおかげかどうかわかりませんが、こころよく引き受けてくださいました。

(断れなかったのであろう・・・)


葬儀という悲しみ事なのに、私たちは大満足の葬儀。

父親を精一杯送り出せたという思えるので、悲しみから回復させてくれるのです。

つらい時に、どれだけ寄り添えるか?
商売と言えば商売だけど、人としてそれを大切にできる葬儀社さん、担当者さんの姿にまたまた大切なことを学ばせてもらいました。

★今日の問いかけ

つらいときに、本当に寄り添ってくれた人って誰だろう?

大切な人がつらいときに、寄り添っていただろうか?

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