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【生徒発信】PBL(マイプロ・ラボ)〜まちの保健室チーム・活動終了の報告〜

 安田女子高校STEAMコースは、2021年4月に新設されたコースです。
 コースの特徴の一つが、週に4時間おこなっている「PBL(Project Based Learning)」という授業です。第二期のPBLは、2022年11月から2023年10月までの予定でSTEAMコースの一期生・二期生の2学年を対象に実施しています。

 
今回はマイプロ・ラボで、無印良品の「まちの保健室」とメンタルヘルスの企画に取り組むチーム(高2:1名と高3:1名)の活動が終了しましたので、これまでのワークショップについてまとめて報告します。




◇活動の振り返り(前半:2022年12月~2023年5月)

 私たちの活動は、昨年12月から開始しました。最初は、「メンタルヘルスを向上させたい」「みんなにもっとメンタルに目を向けてほしい」という漠然とした気持ちを持っていました。
 それから、メンタルヘルスについて活動を行っている高校生、企業、グループなどがないか、ネットや本を探しました。そのとき、ふと無印良品の「まちの保健室」という施設が目に留まり、インタビューに行くことにしました。
 「何を目標に施設を運営しているのか」、「メンタルヘルスに関わるイベントを開催されたことはあるか」などたくさん質問をしました。この日は、初めて大人の方から名刺をいただき、少しだけ大人になったような気持ちになりました。
 同時に、「ぜひ一緒に企画をしませんか?」と誘っていただき、若年層向けのメンタルヘルスの企画を考え始めました。私たちが開催にあたって、1番大切にしたかったのは、「対話」でした。人と話をすると、心が落ち着いたり、新しい発見をすることができると考えたからです。
  そんなこんなで企画を実施するためのいろいろな準備に取り掛かりました。ワークシートの作成や改善、プロトタイプの実施、チラシの作成など、このような機会は少ないだろうなと思いながら、試行錯誤して努力していました。
  そして、無印良品・広島アルパークでイベントを実施する日がやってきました。
 ↓↓↓ 当日の内容は、こちらをご参照ください。↓↓↓

 今、高校生という立場でこのようにたくさんの新しい経験をすることができて、確かな成長につながったなと感じています。


◇活動の振り返り(後半:2023年6月~2023年10月)

 6月からは、学校での文化祭に向けて、気持ちを新たに準備を開始しました。「まちの保健室」でおこなおうとしていた企画について、自分の内面に改めて向き合うには、ワークショップ形式では「時間が長くなり、とっつきにくい」 という反省がありました。そこで、これを改善して訪問者の方に、短時間で気軽に楽しんでもらえるようなものに変更したいと考えました。
  そこで、新聞に掲載されていたものを参考に、「動物診断」という心理テストを展示することにしました。

参考にした新聞記事<2023年5月1日(月)付の読売新聞朝刊>

 質問に答えていくと、自分が何の動物に似ているかがわかり、自分の内面に関してアドバイスをくれる形式にしました。新聞の内容を私たちなりに変更して展示したため、選択肢の客観性に問題がないか、診断に偏りが出ないかなど確認するのが、少し大変でした。

文化祭当日の展示の様子

 当日はたくさんの訪問者の方に心理テストに挑戦していただき、子供からご高齢の方まで幅広く楽しんで挑戦していただけました。
 
「イラストがかわいい」
「一緒にやってみよ~私ちょっと当たってた!」
「いつも元気だったん?ちょっと意外~」
など、という声が聞こえました。自分に加え、身内の方の内面を見つめなおす機会を作ることができたと思っています。

 また、訪問者の性格内訳は以下の通りになりました。

心理テストの結果内訳

 一番多かったのは、「元気・ヤギ型」、一番少なかったのは、「いろんなきもち・シカ型」でした。また、元気がある人と元気がない人が両極端に分かれていました。


◇PBL活動報告会

 そして、これらの1年間の活動をまとめ、本校で実施したPBL活動発表会でプレゼンを行いました。

発表の様子

 相方の体調が悪かったため、ひとりでの発表になって少し緊張しましたが、「必ず印象に残るプレゼンをするぞ! 自分のやってきたことを伝えるぞ!」と思って、リラックスして発表することができました。
 
 いただいた感想には、
「プレゼンがわかりやすく、笑顔でよかった」
「ワークショップの失敗について発表していて勇気があるなと思った」
「心身の健康に緊急性を感じていないから、集客できなかったのかも」
 など、たくさんの貴重なご意見をいただきました。
 
 個人的には、もう少し「STEAMコースらしい」インパクトのあるプレゼンができればよかったなとも思いましたが、発表の内容がメンタルヘルスという少しデリケートな話題でもあるので、ちょうどいい盛り上げ具合で発表できたと思います。次の発表では、話すスピードや抑揚の付け方にもっとこだわりたいと思っています。

 この報告をもちまして、私たちのメンタルヘルスについての活動をいったん終了いたします。これまでお世話になった方々、本当にありがとうございました。


 ■ 執筆者:安田女子高校 STEAMコース・マイプロラボ まちの保健室チームメンバー
ご愛読ありがとうございました!

■記事責任者:STEAMコース主任

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