日曜日の晩ごはん

最近、一年くらい付き合っていた彼に振られた。それから友達や職場の人やマッチングアプリで出会った人とひたすら会って、彼とのことを笑い話にして盛り上がるのは楽しかったけど、彼と一緒にいられなくなった寂しさを紛らわすことは無理だった。


誰かに会った日の帰り道は彼のことを思い出してしまうし、何をしてるのかなとか、私のことは何も考えてないんだろうなとおもったら胸が苦しくなった。その度に連絡をしないという意志は簡単に揺らいで彼に電話したけど、案の定電話には出てもらえず、本当に彼が私に対して興味がないことがひしひしと伝わってきて苦しかった。

私が彼の好きだったところは、休みの日に美味しいサラダを作ってくれること。ドレッシングも手作りで、野菜の彩りも豊かですきだった。
他にも一緒にお風呂に向き合って入って、いろんな話をする時間がすき。
あと優しい。旅行の計画を立ててくれるところ。二人でお酒を飲んで帰る暗い夜道。美味しい食べ物を一緒にたべるのもすきだった。あと彼の髪型もふわふわしててすき。鍛えている二の腕の膨らみもすき。笑顔がすき。顔もすき。無限

でも最後に会って話した時は、すごく冷たい目をしていて、もう終わったことだから話すことはないよって諭すように何度も言われた。私がどんな質問をしようとその返ししか返ってこなくて、私の中では全く終わっていない話が、彼にとって終わった話になっていた。

もちろん会話が全く噛み合わないので、その場にいた私の選択肢は「帰る」ことしかなかった。もう終わりなんだと考えながら帰った夜道。人から否定されることがこんなに辛いのかと泣いた。いつもいつも好きでいてもらえる恋愛しかしてこなかったからショックだった。心にぽっかり穴が空いているかんじがする。

もっとこうしていたら、とか、あんなこと言わなければとか、彼と一緒にいられた時のことを考えるけど、もう遅い。

さよならでござる

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