反転アンチとクソ運営の歴史

きっかけは「艦これの反転アンチって根深いな・・・」と思ったところから筆を執る。

反転アンチという言葉ツイッター上では2011年6月の以下のツイートが初出でした。
https://twitter.com/Inuinu_void/status/76290577192337408

前に続くツイートが削除されているためどのようなニュアンスで使用していたかは不明。
以後、ぽつぽつとつぶやかれていたがVtuberの流行によって2018年の終わりごろからこの言葉を使う人が増えた様子です。

反転アンチになった人の心情としては気球にようそこさんの以下の記事が分かりやすいと思います。
https://note.com/kikyuuniyousoko/n/n07b8ebc6ce7f

どうやら運営が巨悪でありライバーをイジメているように見えるとのこと。

運営が巨悪…艦これの自称アンチ(ファン)のお方にもよくみられる意見だ。
艦これについての評価は大体ウンエイガー、タナカガーで済ませられる。

運営が巨悪でありそれに苦しめられながら立ち向かうユーザーの図はオンラインゲームで培われた文化だったと記憶している。

さらに日本のオンラインゲーム運営の歴史をさかのぼるとDC版PSOにたどり着く。当時の運営はというと…
https://bachilles.exblog.jp/5820120/

サーバートラブル、チーターほったらかしといった「クソ運営」でした。
さらにこんな運営に対する意見として以下のような記事があります。
http://www.ipc-tokai.or.jp/~gen/zakki/pso.html

見事に反転アンチになってます
(2000年6月ごろの記事だそうです。興味深いですね!)

どうやらクソ運営と反転アンチは古くからのお友達のようです。

「自分が気に食わないクソ運営」との付き合い方はオタク界隈の中でまだまだ考察が必要だと思っています。
個人的には黙って去るのが一番穏便だと思っていますが、そのタイトルを見かけるたびに悲しく、不愉快な気分になってしまいます。

・考察

自分が好きなコンテンツの、運営の方針に納得できない場合の自己正当化として反転アンチ化があるのだと思います。好き「だった」自分(とそれに費やした時間やお金)は間違っていなかったと思い込むために反転アンチになる。
運営を否定する(手段)ことで自分を肯定(目的)しているのである。

・全肯定ファン=反転アンチ論

全肯定ファンも、コンテンツを「今」好きな自分を正当化したいという点で見ると、自己肯定部分で反転アンチと一致する。
運営を肯定する(手段)ことで自分を肯定(目的)しているのである。

・まっとうなファン(アンチ)とは、いまっとうな意見とは

自己肯定無くファン(アンチ)活動するのは不可能だと考える。まっとうな意見というものも、(ファン、アンチである自分の)自己肯定を後押ししてくれる意見がそう見えるだけと考える。

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