見出し画像

システムを導入するとは?#4

生産管理システム概論を学習しましたが、「具体的にシステムを導入するのはどうすれば良いのか」この疑問を分かりやすく解きほぐした著書を使って理解を深めて行きます。

参考図書

第4章 社内の協力を得るために
~みんながシステム担当者に協力する仕組み~

画像1

第4章の読み方

・本当に役立つシステムを作るためには業務知識や実際に現場で仕事をしている人たちの「課題」を出す必要があるしかしシステムを使う事になるユーザーの協力を得る事が出来ず困っているシステム担当者は多い
・ITを駆使して新しいビジネスモデルを創出し、成功させる事が企業が生き残るために重要なポイントになってきており、ビジネスの主役になろうとしている
どうすれば「本業」でないシステム開発に関係者の協力を取り付ける事ができるかがプロジェクト成功の可否を握る

引用:システムを「外注」するときに読む本 ISBN 978-4-478-06579-2  P186~189参照

第4章のまとめ

・システム担当者はエンドユーザーの協力を得られず孤立する
<社内協力を得るためのポイント>
・エンドユーザーにヒアリングするときは最低限の業務知識を得ておく
難解なIT用語を使わない
・相手が忙しい中、時間を割いてくれていると感謝する
他部門と調整するときは、システム担当者の上司がフォローする
システム開発の意義や目的について経営トップからメッセージを繰り返す
経営陣は、社員全員の本業であると言う意識付けと仕組みを改革する

引用:システムを「外注」するときに読む本 ISBN 978-4-478-06579-2  P224参照

<4-1>「社員が協力してくれない」はシステム開発最大の危機

・新システム導入には、実際の利用者である各部署の社員から丁寧に要望を聞いて取りまとめる事が必要
・関係部署の社員達は、通常業務の忙しさを理由に協力してくれない事が多い

引用:システムを「外注」するときに読む本 ISBN 978-4-478-06579-2  P191~195参照

<4-1 所感>
システム導入あるあるです。導入を進める部署も協力する部署もどちらも経験がありますが、分かっていても協力する立場になると徐々に優先度を下げてしまいます。
定期的に経営層を含めた報告会など、締めるとこをは締めるメリハリがないと難しいです。
あとは協力した分、人事評価に反映される柔軟な制度も必要ですが、これは操作性が低いのでどうしても本業が優先されてしまいます。

<4-2>エンドユーザー社員がシステム開発に協力する風土と仕組み

・システム化を関係者全体が自分ごととする4つの要素
①システム化の目的をトップ自ら全社員に刷り込む
②ユーザー部門のキーマンの意識を変える
③システム開発への参加を本業にするための体制作り
④プロジェクトへの参加姿勢を人事考課に組み込む

引用:システムを「外注」するときに読む本 ISBN 978-4-478-06579-2  P211~218参照

<4-2 所感>
前セクションの所感で当該内容について少し触れてしまいました。
今回のセクションの4つの要素は間違いありません。ただ④は本当に難しいです。
人事部はこの辺りの仕組み作りのスピード感がない事が多いです。色々新しいルールを作ると不平等を生むかもしれない、と考えてしまうからだと思います。
④が難しい場合、もう一つ重要な要素は「上司の理解」です。
“新しいプロジェクトに自部署の若手が参加している“
“自分の優秀な部下がより成長する素晴らしい機会だ“
と考えて自部署の影響だけを考えない広い視野を持った上司がいるかも重要だと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?