IT業界で引く手あまたのPdMについて学習しています。
前回の【#10_MECEな検証を実現するテスト方法一覧】では以下10個の製品発見を成功させるテクニックの内、⑤~➈を一気に学習しました。
#10はアイディエーションで顧客と一緒に考えるマインドを作り、一緒に問題を見つける過程の中で共感を創るツールであるプロトタイプを使って「何をどのように検証するか」を詳細に把握しました。
内容はすべて覚えるものではなく、必要な時に確認する参考書のような位置づけになります。
今回はいよいよ最後の⑩とスケールアッププロセスについて学習していきます。
文字数:約4,400
参考図書
④ 成功するためのプロセス~製品の発見のテクニックPart.4~
概要 ⑩トランスフォーメーションのテクニック
■Chapter58 ディスカバリースプリントのテクニック
■Chapter59 パイロットチームのテクニック
■Chapter60 組織をロードマップから切り離す
概要 スケールアップにおけるプロセス
■Chapter61 ステークホルダーを管理する
■Chapter62 製品開発での学習を共有する
<④ 成功するためのプロセス~製品の発見のテクニックPart.4~の所感>
このセクションは相当難しいです。
私が10年大企業にいた経験も合わせてですが、やはり成功体験を大事にするのは人間の性です。
そして大企業の場合は、成功体験がある人が出世し権限を持つことになりますので新しいことにチャレンジし、成功体験を壊すことに躊躇します。
イノベーションのジレンマの一部です。
もう一つ成長期、エンタープライズ期における企業の差別化要素は
「オーナー企業かいなか」
です。
オーナー企業の場合は変化に抗うことはできず、受け入れざるを得ません。そしてその決断はオーナーの力量にかかります。
つまり企業自体がサステイナブルではなくなります。
一方でオーナー企業でない場合は文化を継承し誰でも引っ張っていくことができる仕組みもあるのでサステイナブルではあります。
ただ、より成功体験がモノを言うようになり、結局硬直化します。
前職で一緒に働き、今は大手総合商社に転職した知人に聞いた話ですが、その会社では、新しいプロジェクトにまず甘噛みしてくる連中が多いとのことです。(まるで甘いものに群がる蟻のように)
そのプロジェクトが成功すれば「俺は最初にアドバイスしていた!」
失敗すれば「失敗すると思ってったよ…」
という光景が日常茶飯事ということです。
継承されている文化も定期的に見直した方が良いと思いました。
変化を企業に導入するのは、まさに本書の冒頭にあった「言うは易し」です。
うまく所感でまとまっておらず、ただの経験談になりましたが、このテーマの答えはビジネスに関与する限り付きまとうと思います。