君はゲームに負けていないか?

日本という国を見た時、お金の総量が増えることはない。誰かから誰かにお金が移っているだけだ。ビールを作ってるAさんが、ビーのルを買いたいBさんがビールを売ることで、その対価としてBさんのお金をAさんが受け取ることができる。だけれども、日本という括りではお金は増えていない。

しかし、ビールを作ってるAさんは、Bさんからもらったお金を使って、Cさんに買ってもらえる新しいビールを作れるかもしれない。AさんはBさんだけでなく、Cさんを喜ばすことができる。このようにお金が回ることで幸せの総量を増やすことができるのが今僕らが生きている世界である。

そもそもお金はただのツールでしかない。お金は人間が作り出したものだから、それを多く得るために生きるのは間違っている。これは誰しもが頭ではわかっていることだろう。

では僕らは何のために生きているのだろうか。それは各人異なることになるが、大きな視点では皆幸せになるために生きていると言える。あえて目的をはっきりさせるために言うと、幸福度をいかに高められたものが勝者というゲームをプレーしている。

国内ではお金が増えることはないと言ったが、僕らが生きている世界では、モノやサービス、お金の奪い合いをしている。誰と奪い合っているのか。それはアメリカや中国といった他国である。いわば世界戦をしているわけだ。日本よりも多くのお金を払ってくれる他国に売る。もしくは日本では消費しきれはないものを他国に買ってもらう。それが上手くいくことでビールの例のように、新しい製品を開発することができ、より日本人の幸福度を高められるものを提供できるようになるかもしれない。

そして、他人に幸せを提供した分、自分の幸福度が増えていく。

僕の仕事は、スポーツのパフォーマンスを高める成分、肌の状態が改善される成分、高齢者の運動機能の低下を抑える成分などを含む原料を海外に輸出している。このお金のむこうに人がいるを読んで、自分の仕事は日本を豊かにする仕事をし、その豊かさが日本人の幸福度を高めることに繋がっているという気づきがあった。

なかなか普段の仕事をしている中で、自分は「日本を豊かにする仕事をしているんだ!」、という「使命」のような高い位置づけに仕事を置くことは難しい。

しかし、原料を作っている人、その原料を輸送をする人、会社の上司などと一緒に「日本を豊かにする仕事をしている」と、”気楽に捉える”ことで、僕の小さい仕事にも少しやりがいを感じることができる。

君の仕事にはどんな意味があるのだろうか?

仕事をお金を得るための辛くてしょうもないものと思っていると、自分の幸福度が上がらずに、このゲームに負けていることになる。自分が幸せを感じられるポジションを如何にうまく取れるかがキーとなる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?