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苦手だとか嫌いだとかいう前にとりあえずやってみようって話。

 僕は文章を書くのが苦手だ。

…と思っていた。
ちょっと前まで。

何せ理系人間だ。
高校も理系、大学も理系。

3桁4桁の数字を見つけては
頭の中で素因数分解して
ニヤニヤしてるアヤシイやつだ。

数式を解くのは好きだが
文字を書くのは苦手だ。

ブログを立ち上げたりもしたけど
続かなかった。
文章を書くことを楽しめなかった。

だけど、
今楽しい。

これだけ毎日文章を書いて
ようやく楽しさがわかってきたのかもしれない。

そうだ。
得意か苦手か
好きか嫌いか
やってみなけりゃわからない。

やる前から
これは苦手だからと
決めつけていないだろうか。

それは可能性を
大きく閉ざしてしまう。

やってみて
やっぱり好きになれない。
やっぱり苦手だ。

と思えば
やめればいい。


僕が居酒屋の店長をしていたとき
一人の女の子がバイトの面接に来た。

大学に入学したばかりの一年生。
接客は苦手だからとキッチンを希望してきた。

確かにおとなしそうなコだった。
希望通りキッチンで採用した。

しかし
居酒屋のキッチンは戦場だ。
週末などガッチャガチャだ。

彼女はそれについてこれなかった。
1ヶ月ほどで辞めたいと言ってきた。

僕はしばし逡巡した後、
こう切り出した。

「フォローできなくてごめんね。
 でも、せっかくみんなと仲良くなってきたし
 ホールやってみない?」

彼女はしばらく黙っていたが
「やってみたい」
と言ってくれた。

最初は緊張していたが、
1ヶ月
2ヶ月
と経つにつれ
彼女はどんどん変わった。

年配のサラリーマン層にウケがよく
人気になった。

「店長がホールやってみよう
 って言ってくれてほんとよかった。
 バイトがすごい楽しい。」と
あるとき言ってくれた。

僕は
人ってこんなに変われるんだな
と思った。

あのとき
「接客は苦手でやりたくないので
 他のバイト探します」
と言ってしまえば
今の彼女はない。

でも、
そんなもんだ。

苦手だと思ってること。
好きになれないと思ってること。

実際やってみたら
案外いいかも、
なんてよくある話だ。

そして今まで避けてきていたからこそ
成長の速度も速い。


だけど、
一つだけ気をつけてほしい。

やってみて
すぐに判断しないでほしい。
本気で取り組んでほしい。

僕も
文章を書くこと
楽しいなんて思ってなかった。

でも必ずやると決めて
毎日2000字以上書き続けた。

読んでくれた人の
人生が変わるきっかけになれたらと、
本気で思いながら書いた。

だから楽しさが見えてきたんだと思う。

バイトの話の彼女も
嫌々ホールをやっていたら
楽しさなんか見つけられなかったはずだ。

本気で取り組んでくれたからこそ
楽しくなったし
成長したんだ。


苦手なことに飛び込んでみたら、
向いてる向いてない
好き嫌い
得意苦手
を判断する前に

本気で取り組んだかどうかを考えてほしい。

夢をかなえるゾウのガネーシャ様も
こんな課題を出している。

苦手な分野のプラス面を見つけて克服する

苦手なものを克服すると
自分の中に眠っている可能性が引き出されるんだ、と。

ガネーシャ様が言ってるんだからマチガイナイ。


これを読んで、
苦手なことに挑戦してみようかなと
思ってくれた人が
一人でもいてくれたらウレシイ。

その行動力が
きっとあなたの未来を動かす。

あなたの未来に幸あれ。










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