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【Vol.14】珈琲通信 ケニア ニエリ カグモイ二

こんにちは。こんばんは。
「魅力的なコーヒーの背景を知ってもらいたい」という思いから始まったこの通信は今回で14回目。

かなり久しぶりになってしまい申し訳ない気持ちがありますが、1年分くらい描くとよく販売する国の紹介は一通りできてしまうので、ネタ切れが正直なところ。

これからはまだ紹介した事のない生産国やイチオシのお豆の時に書いていこうと思っています。それにしても時の流れは早いものでこの通信を始めたのが2023年の2月なので1年半くらい経ったという事。経った1年半で大きく環境は変わるものですね。みなさんも何か変化はありましたか?

そんな事で今日は大好きすぎるケニアについて紹介していきます。大好きすぎて何を伝えるのがいいんだろうかと思っているほど。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ケニアの魅力

ケニアの魅力はなんていったってケニアにしかない味わい。
コーヒーの生産国は大きく3つに分けられるのはご存知でしょうか。中南米、アフリカ、東南アジアの3つ。

ケニアはこの中のアフリカにあたり、アフリカのコーヒーはなんていったってユニークなフレーバーが特徴的です。特にケニアはオレンジやブラックベリー、カシスを凝縮したような味わい。これが本当に他の国にはなくって、初めて飲んだ時の衝撃は今でも覚えています。僕はそれがきっかけでこの世界に興味を持ったし、その味わいはやっぱりずっと特別。

ニュークロップのケニア

軽くインスタのストーリーズで紹介をしたけれど、今回のケニアはニュークロップの新しいケニアです。

ニュークロップとは定義が様々あるけれど要は収穫して間もない豆の事を言います。コーヒーは他の食品と一緒で時間が経てば立つほど劣化していくので、焙煎前の生豆の状態でも劣化が進んでいきます。野菜だって数日経てば劣化していきますよね。それと一緒。

そしてその劣化は数ヶ月で現れ、特にフレーバーが入ってきた当初とは違うものにどんどん変わっていきます。もちろん美味しくなくなるというわけではないんだけど、新鮮なうちにしか感じられない味わいがニュークロップにはあるのです。

SL品種のケニア

急に品種の話となるとあまり詳しくないよって方には難しく感じてしまうかもしれないけど、できるだけ簡単にまとめるので大丈夫。

コーヒーには色々な品種があって、よく育てられている品種は国によってまちまち。ケニアだとSL28、SL34、Batian、Ruiru11などなど

この中でSL28、SL34という品種が群を抜いて本当においしくて、ケニアらしいフレーバーはこの品種由来のものと言われています。別の品種にはないケニアももちろんおいしいんだけど、やっぱりSL品種ほどユニークにはならないから本当に特別。

こんなに素晴らしいクオリティを持っている品種なのに、気候変動政治的背景から、”病気に強く育てやすい”別の品種への植え替えが進んでいるのがここ5年、10年の現状。つまりだんだんと飲める機会が減っているのが事実。2050年問題があるように、10年20年と長期的なスパンで考えると自分たちがおじいちゃんになった頃にはもしかしたら飲めなくなっているのかもしれない… 悲しすぎる…

この事については以前の記事で詳しく紹介したので併せて読んでみてくださいね。

そんな6月に届いたばかりのニュークロップでSL品種のケニアが今回楽しめるので個人的に激推しのコーヒー。

難しい話を置いておくと、”旬でおいしい品種のコーヒーですよ”という事が今回伝えたかった事。なんだか野菜みたいですよね。やっぱり農作物だな〜と書いていて思いました。

最高においしいケニアを、あつ〜い夏の日にアイスで淹れて楽しんでもらえたら嬉しいです!

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