プロジェクトって開拓だ、と思い至った話
はじめに(反省と自戒)
プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトマネジメントを仕事にしている私ですが、「そもそもプロジェクトって何ですか?」と聞かれて、一言で即答できないことに気付きました。
これはいけない。
マネジメントの対象を一言で言えないということは、雲を掴むようにマネジメントしていることと同義だ(かもしれない)。
ただ、意外とプロジェクトを一言で言える方って多くないのでは?
というわけで、プロジェクトとは何か、を一言で言えるようになるべく、調査と思考をしてみました。
(その結果がタイトルに繋がります)
調べたり、考えたりしたこと
①言葉の意味を検索する
仕事で案件が発生したり、何かを成す組織が立ち上がったりすると「プロジェクト化された」や「〇〇PJが発足した」と表現されます。
自身でその表現を使うときも「なんとなくニュアンスが伝わるから便利ワードだなぁ」と思いながら使っていましたが、明確な定義を意識しながら使ったことはありませんでした。
まずは定義を把握すべく、Googleで検索してみました。
②PMBOKの力を借りる
また、プロジェクト管理に関するノウハウや手法を体系的にまとめたものとして有名なPMBOK(Project Management Body of Knowledge)によれば、以下のように定義されています。
「有期性」はコトバンクの「臨時で」という表現と意味合いが被っていますが、「独自」という表現はPMBOKの定義のみです。
少し分かりにくい表現ですが、ここでいう独自というのは「(プロジェクトを遂行する)組織にとって、これまで実施したことがない要素が含まれていること」と言い換えられます。
※業務が全て実施したことのある要素だけで構成されている場合は繰り返しの業務(=定常業務、ルーチンワーク)と定義されています
③定義を比較する
それぞれを比較すると、以下のようになりました。
各々でそれなりに定義が異なります。
ただ、どれが正解というわけでもなく、スタンスの違い、という印象。
④比較した結果から考察する
ポイントは、「独自性」や「有期性」にあると思いました。
特に、「独自性=これまで実施したことがない要素が含まれている」という点においては、つまり不確実性が定常業務よりも多く潜むことになるわけであり、プロジェクトが計画通りにいかないのが常であることの裏付けとして、個人的には腑に落ちました。
そして、目的・目標を達成するために、はたまた独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために、不確実性に挑戦するという行為は「荒野を開いて田畑とすること」である開拓と言えるのではないかと思い至りました。
まとめ
プロジェクトとは何かを一言で言えるようになるために調べて考えた結果、タイトルの結論に至りました。
あなたにとっての「プロジェクト」も是非教えてください。
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