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ドクターイエローの引退というニュースから

昔はかなりマイナーであったドクターイエローですが、いつの頃からか少し有名になりそのレアさから見ると幸せになれるとまで言われるようになっていました。
そんなドクターイエローが引退するというニュースがでていました。

ドクターイエローは何のため

ドクターイエローは、東海道新幹線と山陽新幹線で走っているメンテナンスを簡易化する事を目的とした新幹線です。
線路の状態を見て歪みを早期に発見したり、架線の異常を調査したりをして日々の新幹線の安全を守ることを目的としています。

ドクターイエローが引退したらその後は

日々の新幹線の安全を守る役目を持つドクターイエローですが、当然、検査の必要がなくなるわけではありません。
では、どうやって検査をするのでしょうか。

それは、皆さんが乗っている営業用の新幹線に以前から搭載するようになっていました。

もちろん、一つの列車で全ての検査をするわけではありません。複数の列車に分散して搭載しています。この検査装置が先日全て搭載出来る見込みがたったので引退する運びになったようです。

なぜ新しいドクターイエローを作らない

東海道新幹線は、年末年始などの最繁忙期は走らせる本数が多すぎてドクターイエローを走らせる余裕がありません。そのため、その前後の時期にドクターイエローを走らせています。

一番使っている時期は最も検査しなければならないはずです。しかし、それが出来ていないという問題が出てきました。
これは、利用率が非常に多くなってしまった結果ゆえの弊害です。

また、現在のドクターイエローは、700系という1990年代に作られた新幹線をベースに作っています。すでに20年以上たっており老朽化しているのはもちろんの事、性能も古い新幹線のために今の新幹線の間に走るには調整が難しくなっているのもあります。
これも、走らせる本数が多いがゆえの弊害です。

ここで、新しいドクターイエローを作っても繁忙期の問題は解決しませんし、20年後にも同じような問題が発生する可能性があります。

そのため、営業用の新幹線に検査機器を搭載するように計画しておりそれがようやく完成の目処がたったようです。

営業用に検査機器を搭載するという考え方

以前よりこういった考え方はありましたが、機器が高額であったり、人の手が必要だったり、機器が大きいかったりしていました。そのため、なかなか搭載するにはハードルが高いものでした。
現在は、技術も進歩したこともありこういった問題がなくなったことで、ようやく実現出来たのだと思います。

この考え方は、私たちがやっているビジネスにも適用できる可能性があります。
私は、今はとあるアプリの開発の仕事に関わっています。その中でアプリのクラッシュを情報として送る機能があります。
こういった点は同じ考え方であるのではないかと思います。

こういった機能が進化していけば、いつもと違う応答を返す、応答の平均速度が下がっているなどの変化をアプリでとらえられる未来が実現出来ると良いと思います。

皆さんも自分の仕事となどで生かせる事がないか考えてみてはいかがでしょうか。

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