たのしいポケット歌集の思い出
僕にとって井上陽水の『少年時代』はまさに「少年時代」を思い出させてくれる曲だ。
当時通っていた小学校の1年1組の教室。
担任は面倒見のいい優しいM先生だった。
そんなM先生の授業の中で僕が1番楽しみだったのは音楽だった。
音楽の授業では鍵盤ハーモニカで『聖者の行進』をみんなで吹いたりもしたが、その大部分は歌の時間だった。
この時間が本当に好きだった。
『たのしいポケット歌集』っていう手のひらサイズの教材の中には名曲が沢山詰まっていた。
『気球に乗ってどこまでも』『君をのせて』『明日は晴れる』などなど今でも思い出せる印象深い曲が多い中で、『少年時代』をはじめて教室で聴いて歌ったときのことを忘れられない。
美しい旋律、夏から冬へと移り変わっていく情景描写、歌から醸し出させる儚さ、その全てに当時まだ6歳だった僕は胸を打たれた。
感受性豊かだったからかわからないが感動のあまり泣きそうになったが隣の席だった子にバレるのが恥ずかしくて必死に堪えたのを今でも憶えている。
それからというものしばらくこの曲が頭から離れなくて、当時同じクラスで水曜日に同じ体操教室に通っていたN君ととび箱を待って通路で並んでるときにずっと歌っていたのも懐かしい思い出だ。
『少年時代』を聴くと小学校時代のいまだに残っている鮮明な美しい記憶を呼び戻すことができる。
損得だとか役に立つか立たないだとかこれは自分にとって有利だとか不利だとか、そういうことを考えたことがなかった少年時代の純朴さってどんな名誉や大金にも代え難い美しく唯一無二のものだよね。
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