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日本人の魂の原点はアロハスピリット。

ハワイで聞かない日はない「ALOHA」という言葉。
この言葉には実に多くのメッセージが込められている。
相手を敬う心であり、愛を伝える心であり、感謝の気持ちを届ける心でもある。

ハワイではひとつでも年が上ならそれだけで敬意を払う対象だ。
クプナと呼ばれる長老の人たちは、生きてきた年月が長い分、知識と経験があるとされ、感謝と尊敬の気持ちを持って接するべき存在なのだ。
年を重ねた人たちを敬う気持ち、これは人にとって、特にいまの日本人にとって忘れてはならない大切な心だと思う。

人が生きる目的のひとつは「次の世代へより良い環境を残すこと」ではないだろうか。
こんなに便利な暮らしができて、飢えることなく食べることができて、命の危険にさらされることが少なくなっているいまの世の中。
当たり前だと言ってしまえばそれまでだが、これもかつて生きていた人々、もっと近い感覚の言葉でいえば祖父母や両親が一生懸命より良い暮らしを次の代へと残していきたいという強い想いがあったからこそ、いまこうして暮らしていけると思うのだ。
こうした日本の歴史があるからこそ、先に必死になって苦労してくれた人たちがいてくれたからこそ、いまの私たちの生活がある。

ハワイに自由に旅行できたり、穏やかに住んでいられたりするのも、ハワイに最初にやってきた日本人の人たちの汗と涙と苦労の連続があったからであり、また太平洋戦争でアメリカ兵を助けて大活躍した442部隊をはじめとする大和魂を持った人たちの犠牲があったからこそ、いまこうして私たち日本人がハワイを楽しむことができるわけなのだ。
過去の諸先輩たちの必死の努力があって、いまの自分があるということを忘れてはいけない。これはドキュメンタリー映画『Go for Broke! ハワイ日系二世の記憶』に詳しく描かれているので、機会があれば一度見てみることをお勧めしたい。

日本人は古代から『調和・和合』を貴び、聖徳太子の時代から「和をもって貴しとなす」という精神性を宿している民族だ。
「和」の原点は、相手を思いやる心、つまりは愛と感謝。
いまの私たちの心はどうだろう?
いまの生活に慣れてしまい、当たり前にあるものだ、と感謝の心や思いやりの気持ちを忘れてしまっていることってないだろうか?
足を引っ張り合いをしたり、否定や批判、勝手なジャッジするのではなく、認め合って生かしあうことが世界から絶賛される日本人としての美しさなのだと思う。

『ALOHA』という言葉をもう一度深く考えてみよう。
そこにはかつて日本人の心の基盤だったお互い様の心であり、相手を敬う気持ち、感謝する気持ち、総じて「愛」があるのだ。
日本人が世界中の人たちから評価される日本人としての「美徳」や「アイデンティティ」、それはきっと先祖代々に渡って日本人が培い育ててきた、ハワイアンと共通する尊い『アロハスピリット』なのではないだろうか。

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