女性のためのプチ起業〜自分の市場を探す
前回の収益モデル、商品構成に続いて、
本日は、市場。自分を売り出すマーケット選びについて考える。
やりたいことが見つかって、世の中に出してみよう、という心づもりも決まったら、次はそのデビュー。それを広げる居場所を探す。
自分の商品をどこで売るか。
ただそれだけのことだけど、意外とそれは奥深く、難しい。
まず、すでにSNSのフォロワーが何千人もいるような有名人ならともかく、
どんなところに出ても、最初の頃の市場価値はほぼ無い。
何それ?あなた誰?みたいになっているし、もっというと、軽く不審者だ。
だから、デビューの場所や、市場はちゃんと検討した方が良い。
自分がちょっと”良いように”みられるような場所。周りよりも優位になれるような場所。
例えば私は、狙ってたわけでは無いけれど、
cookpadの本にレシピが載ったことがある。
専業主婦の頃、時間があり過ぎてお料理に凝っていた時だ。
お料理は好きだが、技術はそんなに無い。閲覧者もそんなにもいない。
では、なぜ選ばれたのかというと、それはきっと、
投稿していたのが、すごくマニアックなカテゴリーだったから。
ベジタリアンやローフードに凝っていた頃で、
今みたいなブームになる前だから、競合はほとんどいない。
ハンバーグとか唐揚げとか、競合が多いようなレシピは一切載せず、
余ったたくあんのアレンジとか、トルコの豆料理とか。
その料理名で検索すると、検索数が1ケタだったりするくらいのもの。
そんな、ほとんど誰も検索しないような、レシピたちなのに、
定期的につくれぽ。は届いていたし、ときどきは何かにランクインしていた。
ただ、少し計算したとことしたら、自分のブランディングだ。
”小さい子供がいる健康意識の高いママ”
ママだから、レシピは基本時短だし、
材料は代用がきくように、アレンジレシピも説明文に記載した。
マニアック過ぎると、引かれるだけだから、
共感してもらえる要素、市場ウケもちょっと気にした。
クックパッドはお金にならないから、ちょっと気にするくらいでいいけれど、
お金にするなら、ここは本気で考える必要がある。
マニアック過ぎても市場が小さ過ぎてお金にならないけど、
市場ウケを狙い過ぎれば競合に埋もれる。
マニアックさ×市場ウケの絶妙なバランス
市場の選定の基本は、それだ。
自分のカラーに合うものを考える。
ちょっとくらいの、ええかっこしいは大丈夫だけれど、
カッコつけ過ぎるのも、逆にカッコ悪い。
もう一つ私の事例を出すと、
私は20代後半で、音楽のジャンルをロックからボサノヴァに変えた。
もう声張り上げて叫びたいことが無くなってきた、という心理的なこともあったのだろうけど、
音楽を長く続けるなら、勢いで勝負するのは難しくなってくる。
年を重ねてもカッコイイ、素敵と思われる音楽…と思っていた頃に、
ボサノヴァに出会った。
あるイベントを手伝っていた時に、初めてその曲を聞いた。
おこがましくも、「私の曲だ!」と体に電流が走った気がした。
それは今でも大好きな曲、アントニオカルロスジョビンの「aguas de marco」。
何語かも分からないけど、その曲を探し出して夢中で聞いた。
気がついたら、言葉は全く分からないけど、歌えるようになっていた。
縁あって、元ミスブラジルの人の前で歌った時、「あなた、ポルトガル語できるの!?」って言われたくらい(出来ないけど)、悪くはないようだ。
ボサノヴァだと、小さいカフェやbarから、気軽に声をかけてもらえるので、
赤字にならずにライブが出来た。
でもある時、大切な友人であり私の音楽の師匠でもある、音楽家taisuke enamiさんから、言われた。
「それ(ボサノヴァ)悪くないけど、あなたにはもっとしっくりくる音楽があるよ。」と。
数年後、その予言通り、誕生したのが、ピアノと声で奏でる Yasmin22 。
周りからは、”スパとかヨガの時に聞きたい音楽だね”と言われる。
そして、この音楽の市場選びは、偶然なんだけれど、facebookにはファンが700人くらいいるようになった。
せっかくなので、その(意図せずの)ブランディングもバラしておく。
なんとなく、歌詞がないから、言葉の壁はないかも。もしかしたら、海外でウケたりして、と軽いノリで思っていた。
そんなタイミングで、facebookから無料のページ広告枠がもらえた。
広告を出したことなんてないけど、とりあえず、iTunesにUPしている音楽のリンク貼って、配信先の国が選べたので、アメリカとかヨーロッパの国を適当に選んだ。
最後にふと、Yasminってアラブの言葉だ(参照:Yasmin22とアラブの人たち)と、思い出したので、アラブっぽい国と、インドあたりを選んだ。
そしたら、広告の効果で、すごい勢いでファンが増えた。
それまでは、友達数人くらいしかいないページだったのに、
もう日本人が1%以下になった。
今でも定期的に、音楽配信の利益が振り込まれている。
明細を見ていると、やはり、9割以上は海外の人だ。
なんだか、プチ起業の話からは遠くなってきたけど、
伝えたいことは、自分のやりたいこと、好きなことに、
マニアックさ×市場ウケをどう融合させていくか。
市場で認知されるまでは、ただの不審者なので、
無駄に傷つかないためにも、文句を言われにくい市場を探したほうがいい。
私がもし、日本でストリートミュージシャンを目指していたら、
あまりパッとしないと思う。
ビジネスコンサルを法人向けにやったとしたら、
オジサマたちにバカにされているかもしれない。
プチ起業家、その準備中の女性、占い鑑定で出会う人たちは、
みんな声を揃えて、「自分は普通なんで、そんなの(個性)ないです。」と言う。
確かに、そういう奥ゆかしさを良しとする、教育を受けてきたから、しょうがないのかもしれない。
でも、きっとありますって。
たぶん、市場ウケの方はわりにたやすく出てくると思うので、
先に自分のマニアックさ、自分が好きなマニアックな市場、
誇りを持って探してみてください。
なんなら、私がその個性を探し出すお手伝い、鑑定もしますんで。
あと、これからは、市場の選定をし、自分のブランディングをする際、
社会貢献要素、人が応援したくなる要素がマストだと思う。
昔、エシカル系のイベントに関わっていた時、
ある公共の大ホールを無料で(!)、しかも、音響さんや照明さん付き(これも無料!)で貸してもらったことがある。
きっと、それは予算が余っていた時期に、若者×エシカル×NPO団体という、
市民に恥ずかしくない支出だったからであると思うけど。
そういう話はまた、次回に書いていこうと思う。
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