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2022Kpopなら、この10曲

怒涛の勢いでKアイドルKpopにはまった2021年。
アイドルを取り巻くシステムや各事務所の攻防が俯瞰で見えてきた2022年。

今年はより社会論的な視点でもしっかり書き残したい。

Feel My Rhythm (Red Velvet)

【MV】

春の訪れといえば彼女たちということで、SMのあまりのクリエイティブレベルの高さにのけぞった1曲。2022年のKpop選は通じてこの”クリエイティブ”が全体の軸になっていく。私自身、絵画やクラシック音楽の文化素養はそこまで高くないが考察などを見ていると各モチーフはただの引用ということでもないようで安心。

個人的にジェンダー論に派生したのも選んだ理由。キーになるのはこの「姫」感。Y世代にあたる私はまだまだピンクやドレス、ロングヘアや小花柄を見ると高揚感を感じる一方で、手放しで誰かに「いいでしょ??!好きになってよ!」とは押し付けられないなとMVを見ながら少しだけ時代を感じた一曲でした。

Attention (NewJeans)

【MV】

NewJeansを語らずして2022年は終われない…!
SMからHYBEへ移籍したアートディレクター:ミンヒジンが全面プロデュースして寸分の隙もないヨジャドルは今年デビューしたばかり。そして意外にも日本にも年内上陸。曲もビジュアルもクリエイティブも確実にクリエイティブ業界のKpopファン(特に30代以上)は話題にはせずにいられない質です‥‥。

この始まりが初夏を感じるすばらしいデビュー曲だけじゃなくて、HYPE BOY・Dittoと出す曲出す曲が刺さってしまい、次はどんなの出してくれるんだろうと期待しかない。コミュニケーションも予算潤沢なHYBEなだけあり、独自アプリの開発やUXも優れたpopupと展開がすごい。来年もどうぞよろしくお願いします。

COOL(NMIXX)

【MV】

こちらも今年デビューのJYPヨジャドルグループ。あの!ヨジャドル最高峰と名高いJYPから満を持して「ボーカルもダンスも全員できる」最強のチームとして世に送り出されたわけですが、なんと1年たたずに1名脱退。

この彼女ジニちゃんは↑ティザー動画トップバッターで度肝を抜くパフォーマンスを披露し、私はオッたまげたわけです。こんな完璧な新人ちゃんが出たら終わりだと。

悲しいかなマーケティングの末に「ミックスポップ(曲が変調したり、リズムが急に変わったり)」を宿命づけられた彼女たちはとんでもない難易度の楽曲でデビュー。今回はそれを選ぶのではなく、チームのかたちが変わった切ない気持ちも重ねて彼女たちのボーカルが一番楽しめるCOOLにした。JYPファンとして、エンミちゃんには幸せになってほしい…。

ZOO(SMコラボ)

【MV】

事務所、という観点からはSMの若手男女横断曲を選びたい。
曲のクオリティが高い+分け入っても分け入ってもビジュアル高し!はSMとして期待裏切らずなのですが、事務所の先輩後輩同士とても交流が豊かに見えるプロデュースの仕方は老舗事務所ならではだなと。ファンの心をほっとさせるのはこういうコラボなわけで、事務所単位のCRMにきちんと予算とシステムを構築するSMに頭が下がる思いです。

After LIKE(IVE)

【MV】

2022年を代表する1曲&グループとしたいのはこちら。#祝祭#王道#覇者#事務所安泰#敵なし…とキーワードがちらつきます。

面白いのはどの曲も「めっちゃ普通(に耳なじみがよい)」。結局市場を掌握するのは王道なわけで、完全にマスターゲットを捉えたプロデュースだからこれからも安心して見られる。天下とっちゃってください。※そもそもIzoneの人気メンバー2名を見事獲得したスターシップ敏腕すぎる。

28 Reasons(SEULGI)

【Trailer】

SMのクリエイティブレベルにのけぞった第二弾。MVよりもこのティザーが衝撃的すぎてすぐにタワレコに商品買いに走った。

「幸せ!ハピネス!」「別れ、でもいいの」「私は自分で夢をかなえる」「わたしはわたし」…とどうも絶対善なテーマが多いKpopアイドル業界でたまにはちょっと外れたコンセプトがあっていいじゃないという気持ちに刺さったわけですが、曲自体はティザーほど直截的に破壊衝動を表現するものを感じられず。もう少し半地下家族的な展開が見てみたかった(スルギさん女優業が見てみたい)。

Nxde ((G) I-DLE)

【MV】

年配の余計なお世話を笑い飛ばすようなスカッとするコンセプト+サンプリングで王道を捉えた誰にとってもわかりよいメロディ+検索時に目に毒な画像を一掃するWEB展開まで考えられたタイトル、とメンバープロデュース力の高さが素晴らしい。
決して大きい事務所じゃないからこそ、きちんとプロデュースに向き合った結果がどんどんHITにつながっていると思うとなんだかわくわくしてきます。応援しとります。

Ready For Love (BLACKPINK)

【MV】

もともとドキュメンタリー映画中にレコーディング風景が収録されていたこちらの曲。BLINK(ファン名)として、あの時からどんなに待ち望んだか…。
結果としてMVはごりごりメタバースコラボで「ああ…もうそちらの世界に行ってしまったんですね…」という寂しい気持ちとともに、1つの区切りを感じた1曲です。(あんまり顔似てない…)

Guerrila (ATEEZ)

【MV】

引き続き今年も温度感は高いままなATINY(ファン名)ですので入れちゃいますが…ライブに計4回行ってみて、曲の持つカロリーそのままにパフォーマンスを熱量持ってできる彼らを尊敬してます。きっとファンをやめるのは「彼らが手を抜いた」時なんだろうなと改めて感じた1曲。こういう曲を年1回は待ち望んでおります…。

둠두둠 (Doom Du Doom) (P1Harmony)

【MV】

2022年は完全にヨジャドル戦争だったけど、個人的にとってもいいなとおもったのがこちら。サビもゴリゴリしてなくて小気味いい。

変な話をしますが、アイドルを見るときに「自我を保っているか」というのが自分の中では気になるトピックだったりして。どうも憑依してしまっていい塩梅に自分を出せなくなってしまっているアイドルがほとんど(でもそれは絶対仕方ない。自己防衛の一種だし。)だけど、彼らはその自我をまだまだ持ってる気がする。ヤンチャにどんどん楽しく進んでいってほしい。
例を出すとセブチは全員自我保っているし、THE BOYZならケビンだし、スキズならリノとチャンビン。健やかに2023年もお過ごしいただきたい!

次点リスト

曲として大好きなもの、語りつくせなかったのでこちらで昇華。


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