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こうして男たちの絆は深まった。親子登山の学び4つ(登山レポート)

こんにちは!安永翔太です。

1月に入り寒い日が続きますねー。昨年末にデビューした親子登山も、12月に2度チャレンジした後はなかなか登れていません。

寒い中子どもに風邪をひかせたらいけませんからね!(…先日プールに連れて行き風邪をひかせた実績あり。笑)

初めての親子登山、大人だけで登るのとはやはり勝手が違い、色々と学びがありました。なので今回は当日の様子をレポートしたいと思います。学んだことは最後にまとめてますので、よければ参考にしてください。

ちなみに、今回は寒すぎて頂上までは辿り着けず、途中で下山しています。

今回の登山、唯一のビューポイントにて


誰一人いない登山口

登山する1週間くらい前。父子2人だけで出かけるのも慣れてきたので、僕は子どもと登山しようと思い立ち、近場で登れそうな山を探し始めます。

ですが、僕たちが住むエリアは登山の人気が無いエリア。山の情報がとても少ない

唯一、八女市の観光協会が出している冊子に「地元の山に登ろう」みたいな特集あり、そこに記載のあるコースタイムが一番短かった「鷹取山」に決定。

歩いたのはサロジ池〜鷹取千手観音堂まで


当日。登山口に向かう車内。どんどん山の奥に入っていくので、子どもは窓の外を身ながら「山やねぇ!」「木があるねぇ!」などと言いながらテンション高い。よしよし、ワクワクしてくれているようだ。

そして、サロジ池登山口に到着。…あれ?車が一台も停まっていないし、人が登ってる気配がゼロ…。この登山道、大丈夫か?と思いつつも、せっかく来たので息子をベビーキャリアに背負って出発。

自分で歩きたくないそうなので、最初っから担ぐことに..。


登山道?いや、ただの林やん…。

登山道は、林の中の舗装路を延々と歩く感じ。正直言って、とてもつまらないです(笑)。ここ、本当に登る人いるのだろうか?という疑問が浮かびながらも歩き続ける。ちなみに下山時にはこの舗装路に感謝することに…。

見るからにつまらない登山道。

歩き始めるとすぐに日差しが入らなくなり、ちょっと肌寒くなってきます。進むにつれ、約13kgの息子を背負っている僕はだんだん汗を掻いてきますが、息子は背負われているだけだから寒いかもしれない。

心配になった僕は息子に「大丈夫?寒くない?」と聞くと「さむくないヨ」と返ってくる。

だけど、出発してからずっと僕の背中で何かしら喋りまくっていた息子が、すっかり沈黙している。ん?やっぱ寒いか…と思った僕は、一度キャリアを下ろし、アウターを着せて再出発。

アウターを着る。鼻が赤くなっててすでに寒そう


ランチ休憩のつもりが…。

出発して30分くらい過ぎたあたりから、より一段と寒くなってきました。雲も出てきて暗くなり、風も出てきはじめました。

ここまで、動物の鳴き声を真似してみたり、ちょっと小走りしてみたりと、背中の息子のテンションをキープしつつ歩いてきましたが、お腹も空く頃だし、このまま歩き続けるのはそろそろ限界かもしれない。

そう思い始めたころ、ランチ休憩できそうなポイントに到着。

ここが地図にあった鷹取千住観音堂

お参りを済ませた後、ベンチに息子を座らせ、僕は買っておいた惣菜、ウェットティッシュなどをバックの中から取り出す。

手を拭き、唐揚げを渡して一口食べる。「うまい?」と聞くと、「うん!」と返ってきます。よしよし。それじゃあ僕も食べようと思った、その時。

息子がブルブルと震えはじめたではないか!!

ブルブル!手には唐揚げをしっかり握りしめている。


そ…そんなに寒かったのか!!

息子の身体が相当冷えてたことにようやく気付き、すぐに下山を決めました。これ以上体温を逃がさないように僕のレインウェアを着せて、着替え用に持ってきていたトレーナーを足から履かせて下半身の防寒も。しかし防寒着が足りない!くそー、フリースがあと一枚あれば...!

そして、広げていたご飯を急いで片付ける。一口だけ食べた唐揚げをもらおうとすると、「イヤ!あげない!」と。唐揚げだけは離さない。まあいっかと持たせておく。寒さでキンキンだけどね、唐揚げも。

唐揚げは下山中も絶対に離さなかった。

そして、息子をベビーキャリアに乗せようとすると、「イヤ!のらない!だっこ、だっこ!!」と、息子はもう絶対ベビーキャリアには乗ってくれない雰囲気。乗りたくないなら…抱っこして帰るしかない!と息子を抱っこしたまま下山を始めました。

ちょっと駆け足気味で下りて、30分ほどで下山。道中、息子に「ごめん、寒いやろ?大丈夫?」と聞くと、「だいじょうぶだいじょうぶ」とか「さむくないヨ」と返ってくる…。健気すぎるだろコイツ。

下山中。健気な息子と準備不足の父。

不思議なことに、こういう時ってキツいとかしんどいとか感じなくなるものですね。火事場の馬鹿力みたいな感じでしょうか。30分ほど抱っこで歩き続けているのに、息子が重いとは全然感じず、腕もキツくない。

そして、まだ2歳なので当たり前ですが、僕の準備不足を咎めることなく、さらに無条件に父を頼ってくる息子になんだか心を打たれました。そして、今更ながら、小さな子どもを自然の中に連れていくことの重みをものすごく痛感。


その後無事に下山し、普段遊びの拠点としている売店やトイレがある施設まで車で下りてきました。山から下りると、あんなに寒かったのが噓のようにポカポカ陽気。ここでお昼ご飯の続きを食べました。

ご機嫌。冒険を終えた男達の絆は深まった。

ご飯を食べた後には息子もすっかり元気回復。売店のおばちゃんに「2人で登山してきました」と軽く報告をして、暖かい飲み物と肉まんを買って帰路につきました。


今回の学び

①防寒着はしっかり持って行くこと
大人は寒いと思えば身体を丸めたり軽く運動したり対処できるけど、子どもは自分で身体を温める術を知らないことを改めて認識。大人がしっかり対処してあげないといけない。子どもが自分で歩かない場合はも考慮して(身体が温まらないので)しっかり防寒着を持って行っておくべきだった。

②子どもを抱っこしても帰れる山を選ぶこと
今回は歩きやすいコンクリート舗装の道だからよかったものの、もしそこそこの登山道を登ってきていたらどうだったか?
下山する時になって、子どもが抱っこ抱っこと泣きわめき、ベビーキャリアに乗らなかった場合、片手に約13kgを抱っこして岩場やボコボコした下山道を下るのはかなり危険。

③登山靴はハイカットが無難
子どもを背負うにしても抱っこだとしても、大人の足には子どもの体重分の負担が掛かる。特に下山時。今回下山時にスイスイ歩けたのは、舗装路だったこととハイカットの靴でしっかりくるぶしまで靴紐を締めていたというのも大きかった。焦っている時こそ足運びは雑になるし、くじきやすくなる。誰もいない山で足をくじいたら終わり。

④子どもと一緒だとほんの近場の山でも冒険になる
小さい子どもがいると、今回みたいに大人から見たら物足りないような低山でも、大冒険になるということがわかった。アウトドアでは思い通りにことが進まないことが多々あるけど、不測の事態に親子で対処することで絆はかなり深まる。

〜〜〜

今週は以上です!

とても学びや気付きの多い初登山となりました。何があっても対処できる(あまり危険じゃない)フィールドであることが大前提ですが、まずはやってみることで親子共々成長できると感じてます。

次のアウトドアレポートもお楽しみに!
では、良い週末を!

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