アウトドア馬鹿だった僕が家族に教えてもらったこと
こんにちは!安永翔太です。今週は父親になりきれてなかった頃の僕について、お話したいと思います。
最近の僕はというと、息子が少しずつ一緒にアウトドアできるようになってきて、次はどんな遊びを一緒にやろうかと考えながら、日々楽しく過ごしています。
でも、楽しくなってきたのは本当に最近でして、子どもができた当初は、いや…ほんの半年前までは、アウトドアに行けなくて本当に辛かった…(笑)。
外遊びしまくっていた時期
これまでのnoteを読んでくれている方はご存じかと思いますが、僕は以前までアウトドア関連の仕事をしながら、山や川のすぐそばで暮らしていました。
仕事もプライベートも自然が身近にあり、休みには天気や気分に合わせて海や川、山遊びに出掛けれるような、アウトドアライフ的には恵まれた環境でした。
退職し福岡に戻り、妻と結婚しても、共働きの時はお互い自由に好きなことをやっていましたから、宮崎や福岡のポイントへサーフィンに通っていました。
そんな生活が一変したのは、妻が妊娠してから。つわりで苦しむ妻がいる中で、アウトドアに出掛けづらくなり、子どもが生まれると、本格的にカヤックにもサーフィンにも行けなくなってきます。
アウトドアできなくて煮詰まる
とはいえ息子が生まれて間もない頃は、僕は小さな子どもを育てる大変さを分かっていなくて、ちょっとでも時間ができたら海や川に出掛けようとしては、その度に妻を悲しませていました。
そして、それを何度か繰り返して妻と衝突するうちに、こんなに小さい赤ん坊がいるのに自分だけ好きなことに時間を作ろうとして..俺このままでいいのか?という気持ちになりはじめます。
そんな気持ちを抱きつつも、相変わらずアウトドア遊びはしたい。でも、行けないから自然の中でリフレッシュすることもできない。ストレスも溜まっていき、妻との関係もぎくしゃくしてしまっていました。
このあたりから、たまにアウトドアに行かせてもらったとしても、後ろめたさや罪悪感から、アウトドア自体をあまり楽しめなくなってきました。
夕陽を見て、海にいるような気分に
そんな状態が続く、6月のある日。仕事から早く帰り、8ヶ月でまだ歩けない子どもを抱っこして、妻と3人で自宅の近くを散歩をしていました。暖かくなってきて、初夏の雰囲気が出始める頃です。
2ブロック先くらいの交差点まで歩き、Uターンして自宅に帰ろうと振り返ると、西側の空に綺麗な夕焼けが広がっていることに気付きます。同時に、夏を感じさせる心地よい風が僕たちがいる交差点を吹き抜けました。
その瞬間、かつてサーフィン後に見た夕焼けや砂浜を裸足で歩く感触、潮の匂いなどがブワッとよみがえってきて、今自分が砂浜に立っているような気分になったのです。一瞬にして心が満たされる感覚でした。
この体験は、僕に考えを改めるきっかけをくれました。
その瞬間は、言ってみれば”ただ散歩しながら夕陽を見て初夏の風を感じただけ”だったのですが、その時の僕にとっては、本当に心地よくて充実した時間でした。
もしかしたら、すぐそばにある身近な自然でも、心が満たされるようなアウトドアの良さは感じることができるのではないか、という思いが芽生え始めます。
アウトドアで心に残っている瞬間メモ
子どもが生まれる前に書いた、あるメモがあります。
タイトルは「アウトドアで心に残っている瞬間メモ」(笑)。
ただのアウトドア備忘録のような感じで大したものではないのですが、僕にとってはとても大事な体験集で、ことあるごとに振り返って見ていました。
夕陽を見た翌日、またメモを開き、過去のアウトドアに思いを馳せながら考えてみました。
僕はアウトドアに何を求めていたのか?それは多分、スリルを味わうことやスポーツ的な楽しさよりも、その最中に見る素晴らしい景色や体験だったと思います。それが、自分の心を満たしてくれるからです。
じゃあ、それって本当に大自然の中に入りこまないとできないのか?心を満たすことが目的なら別の方法もあるのではないか?と。
そこから、「今アウトドアに行けない状況なのであれば、今この状況でしかできないことをやってみよう」と思い立ちます。
その後色々考えたり先輩に相談したりする中で始めたのが、このnoteでした。
結果的に、自分が今までアウトドアの何に感動して、何を得てきたかをnoteに書いていくことで、自分のアウトドア欲が少しづつ満たされていきました。
全ては考え方次第
そして、noteを始めてちょうど1年が経ちました。
僕がnoteで自分と向き合いながら、子どもとアウトドアして失敗を重ねるうちに(笑)、以前からは少しずつ考え方が変わってきました。
今の僕は、登山はピークハント(頂上を目指すこと)が全てじゃないし、川の遊び方は急流をカヤックで漕ぎ下るだけじゃない、海もボードを使って波に乗る以外でも楽しみ方はいくらでもある。
という考え方を持つことができています。自分で言うのもなんですが、この考え方は結構気に入っています。どんな状況でも、自分次第で楽しむ方法はいくらでもあると思えるからです。
自分の型にはめたアウトドアしか楽しめないのではなく、その時々の自然の環境を使い自由に楽しむことがアウトドアの本質であるはず。
これがこの1年、子どもと妻とアウトドアすることで、2人から教えられたことです。
1人でアウトドアしていた頃よりも、家族がいる今の方が、さらにアウトドアを楽しめそうな気がしています。
今週は以上です。それでは、良い週末を!
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