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IT系就労移行支援でエンジニア就職するのは無理ゲーだという話

こんにちは。元就労移行支援に通所していた七枷と申します。
今回は様々なタイプの就労移行支援に体験に行き、またIT特化型の就労移行支援に通った自身の体験を通じて就労移行支援選びと私が思うその意義と実態を書いていこうと思います。自分で言うのもなんですが、かなり大作で、多くの精神・発達障害者の方々に再現性のあるコンテンツだと自負しています。

はじめに 就労移行支援事業所とは

まず、就労移行支援とは障害(大半は精神障害者のこと、まれに身体障碍者も)のある人々に向けて一般就労(ほぼ大半は障碍者雇用枠だが)を目指すために支援員がサポートする通所型の福祉サービスである。

簡単に言うと、精神疾患や発達障害を持つ人たちが障碍者雇用枠での就労を目指すために通う、学校や職業訓練のようなものだ。学校や職業訓練と違い休んでも罰則はないし、一般的に通所時間は10時から15時とかなり緩めな感じだ。一部工賃が出るところもあるが、給与は発生しない。
利用料金は前年度の収入で決まるが、9割の利用者が無料で通っている。

主に2タイプある就労移行支援事業所
通常型かIT特化型か

1.就労移行支援の通常型(ここでは便宜的にこう表現する)
つまり従来型のタイプの事業所でありリタリコなどがこれにあたるであろう。
ビジネスマナーやアンガーマネジメント、グループワークなどを通して自己の障害特性を理解し、またエクセルのmosの試験などの勉強を通じて障碍者雇用枠への一般就労を目指す。というのが辞書通りの建前の意義だ。

2.  IT特化型の就労移行支援
近年増加中のタイプの事業所だ。私もこのタイプの事業所に通っていた。
プログラミングを教えるところが多い。他のコースとしてはwebデザインなども。最近は動画編集やデータサイエンティストの講義を教えるところも多い。

では、IT特化型の就労支援事業所の建前と実態とは?

文才がないもので、本題に入る。

あなたがIT系就労支援の広告や体験で見聞きした言葉にこういったものがないだろうか?

「障害者でもプログラミングを学んでITエンジニアになって年収450万円(または600万円)!」

「当事業所の卒業生は平均年収30万円越え!」



↑私はこの手の事業所出身だが、私含め私の周りの障がい者で初心者からプログラミングを初めてこの手の職についてこの手の収入を得た人を一人も知らない。
これが実態だ。

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