メモ書きを積み重ねて

 年末年始はノンキしていた。特に深いことは考えず、あるいは考えないようにノンキしていた。いろんな飯を食い、映画を五本観た。そしてたくさん歩いた。生まれてから一番歩いた正月になっただろうと思う。記録更新は来世に期待するほど歩いた。寝正月とはとても言えぬほど歩いた。

 インターネットにすべてを書く必要はない。書き込みは誰からも強要されておらず、体験の共有は必須でない。ネットの海水を鼻から飲み続ける皆さんが忘れがちなことを、今一度ここに書いておく。

 人より成長の遅い僕がどうにか社会で生きていけるようになるため、今年は特にこのようなメモ書きを強化していきたい。脳を記憶媒体とするには容量が不安です。あとデータの取り出しも遅い。SSDに換装しろ。

 だから外付けの記憶装置としてメモ書きを用いる。脳みそには演算だけ頑張ってもらう。パソコンだって分担してるんだからヒトも演算と記憶は分担すべきだよ、パソコンくんがそう言ってるよ(「そうパソ!」)。

 六十年後に立派な大人になることを目指し、今からメモを積み重ねて月を目指す。まず一枚メモをして、それを四十二回ほど折り畳んで……

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