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短歌日記 2021年8月前半

どこからも通知が来ない 嵐には噛み締めてゆく明太パスタ

魚卵系は命を食べてる感が強い

大粒の雨を見てれば憂鬱な気分もジャズのピアノみたいに


線香の向こうにきっと見えるはず
私の過去と現在未来


ねえいっそ一緒に死んでしまおうか
弱い自分も肺の空気も


人知れず流した涙が富士山の天然水になってて欲しい


眠るのが怖い時には死んでゆく鹿の瞳の雲を数える


紫陽花は枯れてしまった
生首がそこいらじゅうに浮かぶ夕立ち


……チ…チチチチパチパチパチパッパ
(線香花火の擬音語として) 


失明をしても眩しい夏の陽に何度心が折られようとも


擬似的なさざなみとしてのブラインド
あるいは刑事が外を見るため


霧散したアイデンティティを集めたい
カロチャ刺繍の図案にしたい


君もまだ制服を脱げないのだろう
黒いスーツの面接官よ


叩き売りされたるアロハシャツどもの残響残るパジャマ売り場に


忙しい現代人のわたしには3倍速の占星術師


You are a 荒野の心理カウンセラー
英二みたいなジレンマ抱え

英二のジレンマ=元気になるけど、元気な時しか食べられない

You are a 荒野の心理カウンセラー
喋るカカシに騙されないで

荒野=荒地の魔女(ハウルの動く城)ってイメージ

チョコクロが食べれるのなら昆虫も食べれるよあれはほぼ虫


軽やかな音に反してbullの外
上達しない恋にも疲れた

ダーツの真ん中のとこをBullって言うらしい。マイダーツを買って、メガネをかけたら急に上手くなったので、恋もそういうものかもしれない。

盆の上 円く残った水滴に彼岸と此岸の理を見る


夏に降る雪の名前を決めかねて
弱いいのちの強かな音

牛舎のスノーって名前の牛がおかあさんになった。雪に因んだ夏っぽい名前を考えてたけど、あんまり浮かばず、アラレって名前に一票を投じた。

モグラは、私の庭のモグラは、今日の虹の始点をちゃんと見れただろうか


生前も生きてる間も死後だってランクを付けられ評価されてる


TOKYOの地平線から雨雲が湧いては消えて風に流され


車とかコスメの色は選ぶのに、性は2色で決めたいんだね


強い風が吹くから閉めてくれるか。あなたから飛び出してる出窓。

言葉使いが強い人がいて、最近はそういう人と関わりがなかったから、ちょっと傷ついちゃった。

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