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短歌日記 2022年3月後半

同期が卒業していくのを見送る立場になりました。とある短歌賞に応募しようと思って、noteの公開止まってた。


生きていていいの? 私に宛てられた荷物や手紙で実感させて

小学生の頃、自分に荷物や手紙が来るとすっごく嬉しかった。それがまだ続いている。


寄せ書きをもらえぬ春に髪を切る
木漏れ日でいいもっと光を

『少女七竈と七人のかわいそうな大人』の最後の方で、髪を切っていくシーンが好き


コンドームみたいに落ちてた傘袋
とりあえず踏んでみたりした



僕たちも捕食者であり下水処理場でイチゴの花が咲いてる

本当はラズベリーだったんだけど。ベリー系の色って血っぽいよね。


春にしか使えぬラメがあるように
旅のお供はクイニーアマン

お化粧する人なら、「春にしか使えないラメ」に共感してくれる気がする


もう何も持ってないから春なんだ
出発点だけ決めて踏み出す

何にもなくなってしまった春

 

金属のように匂った香水を追いかけて行く街のターザン


蚕室のようなビジホの安心感「あなたは水の何を知ってる?」

電源が落ちたスマホの死体感「わたしは水の何を知ってる?」



「りょ」と打って、思い直して「了解」と送る私は、優しい娘



灰色は春色と知るバスの窓
イギリス人が描いた朝焼け



電力がかなり逼迫してるから電車じゃなくてバスで向かうね



原爆が落ちてもたぶん変わらない富士山だから国のシンボル

富士山ってめっちゃおおきいんだな。小さく見える富士山の方に馴染んでいるからびっくりする。


水はゆく 雪は行かない だからこそ自殺は春の川辺に溜まる



🔍自分から始めたライン 終わり方
🔍友人から恋人 なれる

短歌か?って言われるとうーむってなるけど、音数は合わせたので許してほしい。



連作「神殿」

「あと何本柱を折れば神殿と呼ばれるかだけ教えて」
AI「 


あと何本柱を折れば神殿と呼ばれるかだけ教えて、ゼウス

上の首を書き換えた


神殿は現象であり個体群(あるいは大型ネコ科の世界) 


二千年 単為生殖する蝶の蛹をいつか神殿と呼ぶ 

小学生か中学生の頃、生物の寿命が人間の観察下と野生で違うんじゃないか?って思ってた。人間の観察ってすごいストレスになりそう。

歴史から消えた魚も神殿の名前をいつか思い出すはず

もしアトランティスの神殿が発見されたら?

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