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短歌日記 2021/03/26〜28

やっぱり旅はよい。

ビル風が今日も桜をひき逃げて
吹き溜まりには死体累々

3号館と2講の間に桜が溜まっているのを見て

成長の方向性が違うから
遠くに見えるあの子はあの子

成長はベクトルなんだと気づいたから

宇宙抜け知らないとこまで突っ走れ
感情は波、思考はベクトル

ベクトル繋がりでもう1首。谷川俊太郎さんだったかな、こういう詩を書いてた気がする。

海にいる。そういうことにしておいて。
急に返信できなくなったら。

私のリアルでは「山」なんだけど、海にいた方が海に沈んでるような気がする。アン・ルイスの「KATANA」をイメージしてる。

海にいる。そういうことにしておいて。急に変身できなくなったら。

返信ではなく変身でもかわいいんじゃないかと。

貸切の露天風呂に沈んでる鱗を摘めば小雨が止んだ

桜が鱗みたいだった、という風景から、もしこれが鱗で、龍神だったら雨も止むかなって妄想

封筒を透かして見ては破ってく 
タンス預金とか…あ、500円だ!

実体験

春が来て庭の梅にはウグイスが遺品に残るは生の匂い

知らない人の知らない家族写真や日記を片付けてきた。遺品に残るのは、死よりも強い生の匂いだった。

鏡には見たい私が映ってて窓にはほんとの私が浮かぶ

電車に乗ると不機嫌そうな女が窓に映ってしまう。

お役所で「職業欄にご記入を」
痴女・美女・鬼女・びしょびしょ美少女

短歌会のお題「韻を踏む」でこんなのどうかなぁって試作してみた。韻を踏むのに集中しすぎてる感じがする。難しい。



番外編 短歌会「No句読点Noスペース」

握るのも握らないのも自由だとハルキストのような吊革

コロナ禍だからこその歌を詠みたくて。

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