短歌日記 2021年10月後半
初雪の降る頃ですか いまもまだたいおんをわすれられないひと
これめっちゃお気に入り。
初雪の降る頃ですか いまもまだ羽を広げて旅する人よ
田舎から準田舎へはバスしかない
細胞から滲み出る液体
不便だよね。
こんなにも寒い夜空を眺めたの
死体ごっこのその先のこと
「GOTH」だったかな、殺人事件があった場所で死体ごっこをする少女の話があって、秋になるとその子を思い出す。
言語化を諦めるなよ 後輩よ裸の声を聞くまで待とう
いくらでも待つから考えを聞かせてほしい
爪切りの価値は明瞭・明確で
自分探しの旅に要らない
さもなくば私のなかの10月が君のなかにもあったということ
光森裕樹「だとしてもきみが五月と呼ぶものが果たしてぼくにあったかどうか」という短歌に衝撃を受けた。
業務用冷凍庫裏は暖かい
地球の大半は海である
日常にヒントが欲しい 近眼の私でさえも読めるくらいに
怠惰ってミドルネームをつけたいよ
名前のせいにできれば嬉しい
叩き売りされてたユーズドドレス着て街を駆け抜け、あなたとダンス
秋冬の孤独な光 網膜に焼き付けておく
夏に会えるよ
ドラマよりドラマチックに生きていたい
最後くらいは恰好つけたい
ドラマチックに生きたいって久しぶりに思えたので
静けさは寂しさでない 持てるだけ小銭を持って海へ向かうよ
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