スピリチュアルと、姉と。

私には超自己肯定感の高い姉がいる。

彼女が今ハマっていることが、そうなのだ。スピリチュアルである。

実家に帰ると姉はスピリチュアル的な世界の見方と今何が世界(もしくは私自身)に起こっているかをこと細かくゆうに半日はしゃべり続ける。

スピリチュアル的に今の世界を考察するのはとてもクリエイティブで面白い。

例えば、スピリチュアル界では常識だが、2021年は『土』の時代から『風』の時代の始まりだそうだ。『土』の時代は物質そのものに価値があったが、『風』の時代は個性やセンス、情報など形の無いものが重要になってくるとされている。たしかに、YouTuberやInstagramでフォロワーが多いインフルエンサーの影響力は大きい。以前では考えられないお金の稼ぎ方だと思うけど、今はなりたい職業ランキング1位に輝くれっきとした職業だ。

私は姉の話を聞いているうち、スピリチュアルは時代を読み解くひとつの手段だと感じて、興味を持った。けれど、スピリチュアルにハマればハマるほど、ディープな信仰になっていき、友達にはスピリチュアルが好きだと言い難い。

なぜなら興味のない人には、スピリチュアルを信じている人の話す世界が別言語に聞こえるような気がしてならないからだ。

現に姉も、『石(パワーストーン)が好きなんて、友達とか好きな人には絶対言わないことよ。』と言ってきた。

でも実は、私はスピリチュアルが好きと堂々と言えたりする関係性が好きだ。

L.M.