母が育てたトマトと私
「私の人生は終わったんだ」という母に
どんな言葉も薄っぺらく
結局何も言えない私
一面畑を耕していた母が
今はプランタ2つの世話がやっと
取り残されたプチトマト
ちぎって母と私の口に入れる。
ああ、美味しいね。
お母さんは育て上手。
トマト、ちゃんと育ったね。
「手間かけるなあ、ごめん」という母に
大したことはしてなくて
小さく首をふるだけの私
お母さんは育て上手
私もちゃんと育ったよ。
お陰でとても幸せだよ。
だからどうか
私に感謝などしないで。
だからどうか
私に感謝などしないで。
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