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MUNYA - Jardin

モントリオールで活動するヌーベルシンセフォークManuyaの最新作が一部公開されている。公開されたトラックやカバーアートの雰囲気のりこれまでの作品と比べると徐々にインディーポップ然とした雰囲気からビターなところに移行しつつあるという印象を受けた。一方でポストCovid-19のアッパーな雰囲気は従来の淡さと比べるとコアの強さを感じる。

(Spotify公開はシングル形式で行われており、アルバム収録順とは異なるためアルバム曲順に置き換えて以下に記述)

Hello Hiは、アルペジエイターによるシンセのシンプルなフレーズに乗せた美しいコードにいつものシルキーなボーカルが乗るとても美しい始まりが印象的だ。歌詞は少なくコーラスとコード進行によって聞かせる冒頭らしい楽曲になっている。

Bizarre Love Triangleは、エレクトロ的なビートが印象的だ。この辺りはインディーポップから徐々に移行している雰囲気を感じる。フックの部分で登場するギターのストロークやシンプルなシンセの中間部のメロディーには従来の雰囲気も残されている。このバランスがとても面白い。

Once Againは、エレクトロラウンジ的なアプローチがとても美しい。楽曲は非常にシンプルだが転調する瞬間などやはりコードのマジックが素晴らしい。高校大学とオペラやジャズを学んできたという彼女の持ち味がコードワークに活かされているように思う。また続くUn Deux Troisは、静かなハンドクラップがやはりポストCobid-19を感じさせる美しいポップソングだ。総じてどの曲も端正な作りが印象的だった。

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