Ghost Funk Orchestra - A Trip To the Moon
2024年、5枚目になるGhost Funk Orchestraはいつもながらのモンド系レトロサウンドトラック的なオーケストレーションを散りばめた完成度の高いアルバムに仕上がっている。タイトルからも想像されるが本作のテーマは宇宙ということでこれまで以上にエキゾチカ的な要素が埋め込まれている。
イントロを経てEyes of Loveは、力強いオーケストレーションとファンキーなベースラインに導かれた導入部分が素晴らしい。上質なボーカルコーラスとタイトなバンドの組み合わせが心地よい。中盤のベースリフリフレインの緊張感からエンディングに向かう流麗なアレンジも印象的だ。
To the Moon!は、月面着陸のライヴ中継を模したようなオープニングからアナログエコーの効いた音響にゆったりしたビートの組み合わせがエキゾチカ的宇宙を表現しつくしている。10人からなるオーケストラ編成のバンドが各々バランスをとりながら空間を表現していく様に圧倒される。
A Rare Viewは、ゆったりしたラウンジ効果溢れるアレンジに惹き込まれる。印象派を思わせる淡い和声の乗せたユニゾンのメロディーや緩急のレンジなど様々な音楽を取り込んだアプローチが素晴らしい。
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