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Chris Montez - The More I See You

1966年にA&Mからリリースされた本作はハープアルバートとトミーリピューマがプロデュースに関わり、ニックデカロがアレンジを担当する等して作られているがイージーリスニングやラウンジ視点から聴きどころの多いアルバムではないかと思う。優しげな歌声やハンドクラップと穏やかにアレンジされた楽曲群はどの曲も楽曲の魅力を最大限に引き出している。

冒頭のThe More I See Youは、クリスモンテスの王道アレンジをいくスタイルが素晴らしい。男性コーラスやビブラフォンの響きとハンドクラップに端正なギターの組み合わせで美しいメロディーを全力で支えるスタイルが素晴らしい。

Call Meは、7インチリリースが先行しておりおそらく録音時期かミュージシャンに違いがあるのだろうと思うが若干音の質感が他曲と異なる。しかしアレンジはA&M期のクリスモンテスの良さが精一杯詰め込まれた仕上がりになっている。美しいコード進行とメロディーでさまざまなミュージシャンんが取り組んでいるこの曲だがクリスモンテスのこの録音が最も美しいように思う。

You I Love Youは、エキセントリックなテンションの響きがインパクトある冒頭のフレーズが素晴らしい。この複雑な和声を支えるオーケストレーションもとても優れていると思う。この冒頭フレーズはエンディングでも繰り返されており、余韻を保ったままフェイドアウトするがとても中毒性のあるフレーズだ。

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