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Liana Flores - Flower of the Soul

2024年、Verveからリリースされた本作がメジャーデビュー作品になる。モレレンバウムの参加が個人的にはとても素晴らしいと感じているが、そこから想像する通りブリティッシュフォークにブラジリアンポップが重なり合うとても豊かな作品だと思う。

Hello Againは、クリスベアのパーカッションがチル気味に心地よくかすかにリズムを刻む中で透明感溢れるリアナのボーカルと流麗なピアノにブラジリアングルーブを牽引するギター、あらゆる音がとても有機的に一定の空気を作り出しているところが素晴らしい。ノアジョージソンのバランスのとれたプロデュース効果も大きいと思う。

Nightvisionsは、ゆったりしたグルーブの中で淡く夢を描く幻想的な歌詞が素晴らしい。織り込まれたように重なり合う二人の手(night visions of your hand in mine woven together on the loom)、これらを幻影として描くストーリーテリングに惹き込まれる。

Slowlyは、アルバムの最後に収録されたギターと歌を軸にしたシンプルな楽曲だ。静かなブラジリアンギターをバックにエコーの中で響くパーカッションとボーカルの内省的な響き合いが素晴らしい。サウンドはダイレクトな質感とエコーがとても美しく重ねられていてとても印象的だ。

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