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George Duke - Follow the Rainbow

ディスコファンク〜ブラジリアンメロウまで、この時期に様々なジャズフュージョン系セッションで活躍したジョージデュークの魅力が詰め込まれた充実の1979年作。リーダー作としては本作が12作目になる。自身の鍵盤の魅力とプロデューサーとしてのバランスを兼ね備えたアルバムだと思う。

冒頭のParty Downは、コンパクトにファンク要素を詰め込んだアレンジが印象的だ。ここではリンデイヴィス、ジェシージェイムス、ナポレオンマーフィブロックの3人のボーカルが素晴らしい。

Sunriseは、楽曲名からも想像するようなメロウファンク具合が非常に心地よい。スティービーワンダー的な和声の変化は鍵盤奏者ならではのものかもしれにがとても美しい。ソウルフルなボーカルが複雑なコードとメロディーラインを見事に操るところに惹き込まれる。

アルバムタイトル曲はエンディングに配置されており、この曲だけは、鍵盤楽器の音色のみでリズムを排した静かなトラックになっている。中間部にシンセサイザーとドラムを配置した瞬間が訪れるがパッションを示すのみにとどまる。サイケデリックなカバーアートの本作のタイトル曲がスピリチュアル、バレアリックなアプローチであることはジョージデュークのバランス感覚のあらわれかもしれない。

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