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Avalanche Kaito - Talitakum

タイムラインでNyege Nyege Tapesに例えている方がいた。不穏で呪術的なリズムアプローチは確かにNyege Nyegeのような雰囲気がある。アフロノイズロックと言われることもあるが、マルチプレイヤーでもあるカイトウィンセによる2024年のアルバム。

Borgoは、冒頭の不穏な短いフレーズのループとディレイを経て、Avalanche Kaito らしい低音にNyege Nyege Tapesを思わせるテクノ経由のプリミティブなパーカッションと呪術的なボイスパフォーマンスに惹き込まれる。どこか映像的な音使いが面白い。中盤のパーカッションが前面に打ち出され次第にノイズが折り重なるパートの熱量が素晴らしい。

Shoyaは、USローファイインディーロック的な粗さを活かしたアレンジが素晴らしい。ドラムのローファイ感と細かな電子音にボーカルが武骨なフレーズを乗せてくる。とても様々な音楽を持ち込んだスタイルに圧倒される。

タイトル曲Talitakumは、ハードコアバンドを思わせる性急で緊張感あるギターのストロークが素晴らしい。アフロノイズロック直球且つ1990年代のヒップヒップやミクスチュアロックにも通じそうな雰囲気がとても印象的だ。

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