15PhD Presents The Gentleman And The Sea Revisited
15min recordsオーナー、15PhDによるヒップホップアプローチのThe Gentleman And The Sea Gambleオリジナルサウンドトラックが配信された。本作はサントラからのオープニングとエンディングにリードトラックのみを加えた内容だが実際の映画は主人公Eyeによる逃避行が描かれたインディペンデント作品である。
冒頭、The Gentleman And The Sea Act1は、映画でも最初の逃避行のシーンに挿入されている。アプローチはスーパーフライ等、カーティスメイフィールドの一連のファンクを連想するが、ギターのインプロビゼーションとノイズにサイン波が挟み込まれていて静かなミクスチュアになっている。
ノイズの盛り上がりは突然途切れてリードトラックであるGambleに続く。スロウヘビーなビートとワウギター、フックの転調、ピアノのフリーアプローチにほぼリズムと連動しないパーカッションとアナログシンセのノイズを15PhD自身のラップで一つにまとめようとする意欲作だ。
エンディングロールとともに使われているのがラストのThe Gentleman And The Sea Act2だが冒頭のトラックと同様の楽想を持ちながらノイズは現れず、その代わりに明確な旋律をもったギターとホーンセクションが登場する。冒頭のノイズから最後のメロディーへという流れが物語と連動している点は興味深い。
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