Goofy Geese - Gúfigis
ノルウェイで活動するメロウポップなユニットの2024年のファーストアルバム。ストリングスやアコースティックギターの柔らかな質感とシルキーなコーラスがポストパンク以降のタイム感に乗せて奏でられるポップスが心地よい。
冒頭はブライアンウィルソン的なシルキーなコーラスアカペラO Bemから始まる。静謐な美しさが歌い始めの瞬間から詰まっていて、そのままBam Bamのブラジリアンメロウ風のギターとピアノに続く。ゆったりしたビートがアコースティックな質感の上に乗っかるインディーポップ然としたアレンジがシンプルだが見事だ。
Divineは、エイトビートを刻むピアノのブロックコードとスネアに合わせて奏でられるギターの短いカッティングを軸にした王道のポップスに淡いメロディーが乗っかる。タイトになりすぎない緩やかなアプローチが浮遊感を伴ったままフックに差し掛かる。とても美しい。
Upon a Starは、淡さとメロウさがエコーの中で響く。1960年代的な音響を取り込みつつ、質感はモダンさやVaporwave的なエモーショナルな側面も持ち合わせていて幅広い音楽からのミクスチュアを感じる。それらがゆったりと流れる時間の中に溶け込んでいく様がとても印象的だ。
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